響け！ユーフォニアム 第5話「ただいまフェスティバル」感想

煌めく汗と青春いい！
そしてフィットしたフェスティバル衣装のせいで、女の子たちがさらに可愛く見えてしまった！

マーチングの有名校、立華高校の姿にざわめく部員の気を変えようと、麗奈がトランペット一閃、音を鳴らしてみせるところからが見どころの連続でしたね。
その音に全てを悟って目配せする副部長のあすか、そして、またもや滝マジックの発動。
音楽は勝ったり負けたりではない、しかし今は練習してきた成果を見せつけてやりなさいという意味の言葉に、部員たちの集中力が高まり、ひとつになって行くところは清々しくも、見ていて昂ぶってくるほどでした。

そして、観衆の目を集めていた立華高校が通り過ぎ、その後ろ姿を送りながら、誰もが耳を休ませてしまいそうになるのを遮ったのは、振り返る間もなく聴こえてくる北宇治高校吹奏楽部の演奏でした。

ここまで見せ方が上手いというか、流れるような演出が続き、演奏を終えた久美子の煌めく汗に、誰もが頑張れた時の高揚感とか、安堵とか、もっと上手くやれたんじゃないだろうかとか、いろんな気持ちが混じり合いながらも言葉にできない充実感を味わった時のことを思い出したんじゃないでしょうか。
青春を描く作品の醍醐味を感じるいいエピソードだったと思います。



あらすじ(公式サイトから引用)
サンフェスへの出場が決まり、マーチングの練習を始める吹奏楽部。
新しい衣装も配られ、積極的に練習に取り組もうとする部の雰囲気は以前とは明らかに違っていた……。
そして、ついにサンフェス当日を迎える。



憧れのCカップなあすかが美人すぎて目のやり場に困る。

頼まれてしぶしぶみたいな感じで副部長を引き受けていたとは、普段のあすかからは想像がつきませんが、まとめるのが下手な春香部長のためが大きいのかもしれませんね。
表向きの感じが異なる二人ですが、根は友達思いで後輩思いというのは共通しているから、前年度に部がゴタゴタしてしまったのも、その思いが過ぎて止められなかったというところでしょうか。

そんな二人に、滝先生の厳しさが加わって、今年は二人の思いややり様が上手く作用している感じになっていますね。
そして、パート演奏が中止になっても何かを主張する様に机を運んでいた久美子たちや、叫び声をあげた麗奈の気持ちもこのサンフェスで回収されて、いよいよ吹奏楽部も一丸となってきた感じがします。

麗奈を一体一で前にすると、しどろもどろになってしまう久美子も、かつての中学時代の友達に高校で再スタートを切りたかったと話していましたが、麗奈ときちっと向き合えるようになったり、気がついたらもうリスタートしてたと実感する久美子の成長が心地よく響いてきますね。

麗奈の彼女に向けた美しくも柔らかい笑みは、その成長を喜んでいるのか、それとも高みを目指す青春の日々にようこそという感じでしょうか。
彼女たちの未来になんだかわくわくする気持ちの湧いてくる、そんな笑みだったと思います。

さておき、全国大会出場常連校も姿を現した今回、次回からは県予選に向けた滝プロデュースの悲喜交々の展開が始まるんでしょうか。
そして、麗奈がどうして立華の推薦を蹴ってまで北宇治高校吹奏楽部への道を選んだのか。
葵はじめ先輩たちが抱えているもの等々、気になることが増えて行くばかりですが、響け！ユーフォニアムの次なる展開に期待したいと思います。