がっこうぐらし！ 第9話「きゅうじつ」感想

組んだ手に乗るりーさんのおもちが大きい。
終盤を迎える前にリラックスした楽しい水着回でした。

日常パートがこれほど多かったのは初回以来ではなかったでしょうか。
ゆきが水遊びをしたそうにしていることから、屋上の貯水槽を掃除してプール開きよろしく楽しむ四人と一匹。
最初は飛び込むのは危険と言っていたりーさんも、やがて一緒になってはしゃぎだし、揺れたり飛んだり賑やかな一日をみんなで過ごすことになりましたね。

そして、途中みーくんの持っていたラジオ付き音楽プレイヤーに、何処かの放送が入らないかと試すシーンもありましたが、かつて圭が試した時のように何も受信することができなかったようです。
しかしみんなの水着姿が見れたと喜んでいたところに、ふとプレイヤーにクンクンし出す太郎丸が、なんとも涙を誘ってきますね。

まさに泣かせやがってと言いたくなるような、その犬としての単純な反応が自然であればあるほど、みーくんの心を締め付けるような切なさがこちらにも伝わって来て、なんだか泣いてしまいそうになりました。

そしてこういう演出が、がっこうぐらし！を面白い作品にしているんだと思いますが、圭のことを想うみーくんの様子を感じて、私に相談してくれたらと言い出すゆきは、いろんな場面で面白いオチをつけてくれますが、反面彼女がみんなの今と未来に大きな役割りを持っているのも感じますね。

さておき、遊び疲れて寝てしまったみんなをよそに、太郎丸がめぐねぇらしき人影に反応して唸り声をあげていましたが、一瞬光に照らされた顔が怖かったですね。
そしてそれが、アニメ版の締めくくりにどう関わってくるのか気になるところですが、あんまり怖いのは勘弁して欲しいと思います。

ただ今回日常パートに尺を大きく取ったのは、次回以降がいよいよ卒業なり、ゆきとめぐねぇの事をはじめ、行った事の無い施設のある地下へと降りていくように、シリアスパートが増えてくるからでしょうか。
ともあれ、怖いカットの時にはすぐ目を伏せる用意もしながら、終盤を迎えるがっこうぐらし！の次回を楽しみにしたいと思います。