Charlotte(シャーロット) 第10話「略奪」感想

闇落ちした有宇を助けたと、彼からありがとうされた奈緒の反応が気になる。

その時の奈緒の表情が映されることはありませんでしたが、抑揚無く発っせられた「どういたしまして」にテレみたいなものを感じました。
ある意味奈緒なら僕のためにこうしてくれただろという恥ずかしい未来を聞かされた彼女が、有宇の彼女に対する信頼感がそれまでとは違って大きなものになっているのを知り、それを嬉しく思ったのは間違いないでしょうね。

そしてこれから二人がどんな関係を築いていくのか気になるところですが、妹を救った有宇とZHIENDのライブ再びというイベントはあるんでしょうか。
彼がタイムリープした事でサラとの出会いも、その後の奈緒の兄の回復もまだ起きてないことになってしまいましたが、有宇が奈緒のためにサラを彼女の兄のところに連れて行こうとするのは間違いないと思います。

さてそこで気になるのが、妹を助けた時点から、ライブの日までには有宇が闇落ちしていた期間に相当する月日があるところです。

タイムリーパーは跳んだ時空での記憶を残し、過去を変えるというより、そこに新たな未来を際限無く積み重ねて行くように有宇と彼の兄を見ていて感じましたが、当然サラのライブ日程が早まるわけではないので、その日までに有宇が何をする事になるのかに興味が湧いてきました。

次回のサブタイトルがCharlotteなので、もしそれが思春期の青少年に能力を発現させる病気の原因ならば、サラとの出会いを待たずに、奈緒のため、そして悲劇を産み出さないように、有宇が根本原因を消滅しようと略奪の能力をフル回転させることになるんじゃないでしょうか。

ドイツ語読みでは自由な男という意味もあるCharlotteが有宇をさしているのかもしれませんが、当初は非常に利己的だった彼が、自分を見守りひいては妹を救うことに手を貸してくれた奈緒と出会い、
そして能力が発現する可能性を持つがゆえに悲しい運命を招いてしまった同世代の人たちとの出会いを得たことが、彼を紆余曲折しながらも成長させたのは面白いところだったと思います。

物語の幕引きが泣かせるものになるのか、それとも希望に満ちたものになるのかを期待しつつ、先ずはCharlotteが何をさしているのかが明かされそうな次回を楽しみに待ちたいと思います。