2015
10/09
金

憎しみもまた我の心なり。
数々の戦いを経て、チャドーの極意に到達したフジキドはついに妻子の仇を討つ。
トリガーらしい熱く余韻を残す最終話だったと思います。
フジキドに燃やし尽くされるのを良しとしないナラクが身体の主導権を取り、ラオモトと互角以上の戦いを繰り広げますが、やがてその強烈なソウルとパワーにフジキドの身体が持たなくなりだしてからは、ジリジリとラオモトに押されることになってしまいました。
そんな中、フートンの中で妻子を垣間見たフジキドは、自分自身の復讐という感情と向き合い、ナラクというニンジャソウルを呼び込んだのも自分自身の憎しみがしたことであり、それもまた自分の一部であると悟りに似た境地に達するのでした。
ドラゴンゲンドーソーやナンシーをはじめとする人々との出会いで得たものが、彼をその境地に到達なさしめたのではないでしょうか。
やがてフジキドがナラクのソウルに手を延ばし、すべてが一体となったニンジャスレイヤーの出で立ちに、彼の今までの苦悩や想いが思い出されて、目頭が熱くなりながらも決着の時を迎えたことに感情が昂るのを覚えました。
素晴らしいニンジャスレイヤー=サンの出で立ちでした。
そして命乞いするラオモトに、まさに慈悲は無いと言わんばかりにトドメをさす瞬間、ようやくこの長い復讐劇も幕を下ろすのかと思いました。
そして、ネオサイタマが、炎上している。という原作のタイトルめいた言葉でニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンは締めくくりを迎えましたが、文字どおりフジキドの戦いはここで終わるわけもなく、新たな炎があちこちで上がり、第2部への期待をしたくなるような引きでエンディングへと向かいましたね。
クールだったりトリッキーだったり、いろんな色を見せてくれた配信版ではなかったでしょうか。
来年はスペシャルエディションの放送もあるということですが、まとめるとフジキドというひとりの人間を描いた面白い作品だったと思います。
そしていつの日か、キョート・ヘル・オン・アースもアニメイシヨンで見たいと思います。

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