2015
10/10
土

かなわない敵が攻めてきたら普通は逃げる。
でも時には、クウェンサーのように青くて泥臭い選択もいいかもしれないですね。
初回の印象とは違い、意外と人の心の中身をさらけ出して描ていく作品なのかなと感じました。
オブジェクト・ウォーターストライダーという超兵器が目前に迫る絶望感に誰もが震え、難を逃れようとするのは当たり前の行動だと思いますが、主人公の一人であるクウェンサーは、敗北したはずの正統王国所属のオブジェクトの操縦士・お姫様ことミリンダが自ら囮となって皆が逃げる時間稼ぎをしていることを知り、彼女を助けることを決断しました。
彼は戦場での戦いを今まで彼女ひとりに負わせてきたこと、そして今も生き延びるために彼女を見捨てることを良しとせず、逃げようと急かすヘイヴィアに彼女を助けに行くと言い出すんですね。
この辺りもし彼に妻子があったりしたらどうしたんだろうとも思いましたが、根源的などのように自分の生を全うするのかという問いに、青くて純粋な答えを投げかけられたようで、この2話目にしてクウェンサーという青年がとても気に入ってしまいました。
そしていざ捕虜になったミリンダを発見したものの、敵兵を撃たなければ彼女を救えない状況に引き金を絞ることもまま成らず、指先の震えが止まらなくなるところがいいですね。
しかし身の危険がやおら具体的になり出したミリンダを助けようとついに彼は人に向けて発砲しますが、一方で助けられたミリンダも、戦いを自分ひとりに背負わせてきた兵士たちを本当はバカにしていたと本音を露わにし、なぜそんな私を助けにきたのか?と正直に言ってしまうところは、見ていて人間の描きの面白さを感じました。
あくまでも本筋は強大すぎる敵であるオブジェクトをクウェンサーと彼に付き合っちゃうヘイヴィア、そしてミリンダの三人が知略と機転を発揮してギリギリの状況の中で倒していくというものなんでしょうけど、その辺りのアクションなりと共に、彼らが本音をぶつけ合っていく様なポーイミーツガール的なところも気負わずに楽しみたいなと思います。
さて次回は、洞窟を利用してウォーターストライダーを一旦は撒く事に成功した三人が、危険な賭けを承知で反撃に転ずるようですね。
いったいクウェンサーはどんな作戦を思いついたんでしょうか。
クウェンサーがオブジェクトの設計士を目指していることと、彼と度々現場に駆り出されるヘイヴィアが本来はオブジェクトのスペック調査といった索敵が主な任務であることを、ミリンダが操縦士であることに掛け合わせて閃いた作戦だと思いますが、彼らがどんなふうにオブジェクトを倒すのか、楽しみに次回を待ちたいと思います。

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