ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜 第2話「クロスキューブ」感想

謎解きに対するハルタとチカの立ち位置が明らかになった第2話。
真っ白なルービックキューブに秘められた弟の想いとは…？
ハルチカ始まったな！

部員の勧誘に勤しむ清水南高校吹奏楽部。可憐でキュートな少女を目指すチカちゃんの演奏はまだまだだけど、一生懸命チラシ配りもする彼女は見ていて気持ちがいいですね。
そして、そんなところに偶然通りかかった今回のヒロイン・成島美代子が勧誘を嫌がるばかりにチカちゃんがチラシの束を落としてしまった事からお話は動き始めました。

ハルタによれば、成島さんは中学生の時に普門館出場を果たしたオーボエ奏者であり、入学当初からぜひ吹奏楽部に入部して欲しいと思っていた人のようですが、なぜか高校入学以降は吹奏楽から身を引いていたんですね。
そしてその原因を探ろうと、彼女と入学当初に友人になった女の子に当たってみると、普門館での演奏当日に弟を亡くしてしまったこと、尚且つそれが元で両親も彼を看取る事ができなかったのを自分のせいとして自らを苛んでいるためでした。

しかしハルタは友人の女の子を介して、成島さんの実家まで訪ねて行き、どうにかして彼女が再び吹奏楽と向き合うようにと話をしますが、パズル好きの弟が遺した全面真っ白のルービックキューブを解いたら考えても良いと突き放されてしまった感じですね。

そして、無理ゲーっぼい真っ白なそれの解明からハルタは始めたようですが、そこでハルタはチカちゃんに尋ねますね。
彼女がそのキューブを見て先ずどう思ったか、そして何か気づいた事はないか？ということでしたが、ふと匂うと言い出した彼女の言葉に、もの知りハルタ君の脳がフル回転し始めたようですね。

この辺り、これから先の謎解きの際にも、チカちゃんの印象やちょっとした気づきがハルタの謎解きの出発点になるのかなという二人の立ち位置を感じさせますが、謎解きの経過中に文字を映像に重ねてヒント等の整理をしてくるのは親切な作りだと思いました。

そうしてついにキューブの謎解きを済ませたハルタが成島さんを吹奏楽部部室に招きますが、ここからはミステリードラマの最も盛り上がるところという感じでした。

形見のキューブにいきなり油絵の具を塗り始めるハルタ。
それに驚きガタッと椅子から立ち上がろうとする成島さんは双子ちゃんの押さえを振り払って彼の頬をを一発二発と叩きますね。

しかし至極当然のその行為ののち、貼られた箔が浮き上がるように絵の具の層が剥がれ落ちるのは、見ていてホエェェー！？と声が出そうになりました。

改めて調べてみたらジンクホワイトというのは乾燥すると表面が石鹸のようにツルツルになり、他の油絵の具と同時に使ったりすると割れやすく剥がれる時もあると云う事でしたが、その特質を利用してジンクホワイトで塗られた下にある弟のメッセージを隠していた薄い麻布のような物まで到達するようにハルタが油に溶かした染料を染み込ませ、一晩かけてジンクホワイトの塗られた部分を浮かし剥離するようにしたのでしょうね。

そしてそんなトリックものの要素もあって面白いハルタの謎解きでしたが、同時に、弟のメッセージに心を揺さぶられるお姉ちゃんの成島さんに目が潤んでしまいました。
そして、かっ飛ぶように彼女めがけて抱きつきに行くチカちゃん。
どこまでも元気で、この思いのままに動き出してしまうのがチカちゃんの魅力なんでしょうね。

今期新作アニメで初めて泣かされてしまったシーンにハルチカへの期待も急上昇です。
次回も楽しみに待ちたいと思います。




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