
君と友達になりたい。
雛子を救うため、そして今を変えるための悟の言葉は少女の心に届いたのかもしれない。
昭和63年へとリバイバルした悟が、少しづつ当時の記憶を取り戻して行くところがいいですね。
母のこねてくれたハンバーグの味、そして今と変わらぬカレーに、母親のあたたかさを感じたんでしょうか。
やがて食べ終わると同時にごちそうさま。ありがとうと云う感謝の気持ちを告げる悟ですが、さぞや嬉しかったことでしょうね。
さておき、悟は少年の頃に救うことができなかった雛子を見つけ、友達たちの勘違いから始まったおせっかいに乗っかって彼女と話す機会を得ることができました。
しかし雛子の方は人を寄せ付ける感じが全くなく、彼は彼女の太ももの打撲痕からその原因に気づきますが、そのこと自体をどうこうするのは小学生の姿の悟には荷が重い感じですね。
それでも彼は雛子を孤独の中で死なせることだけは絶対に回避しようと頑張ります。
彼は直感的に母親の死がその延長線上にある事を気づいているんでしょうか。
その辺りは母親のショッピングモールとそれ以降の様子や、タイムリープして雛子が生きている時に跳んだことから来ているのだと思いますが、誰よりもリバイバルについて知っている悟には母親と雛子の死が繋がっているのが分かるんでしょうね。
そしてついに悟は雛子の心を開かせることができたようですが、雛子にとっても「友達になりたい」という言葉は締めつけられるような暮らしの中で、なにより欲しかったものではなかったんでしょうか。
突然堰を切ったように、悟の手が冷えていると自分の手を重ねる彼女が、ちらとぬくもりの方に目を向け始めたのを感じました。
しかし、悟の戦いはここからですね。
まだ雛子は少し心を開いてくれただけだろうし、その闇に切り込んで行くのはこれからですね。
犯人にされた青年とも会わねばならないし、どうかしたら雛子の家庭のことで自分の母親まで動かさなきゃならない。
ただ悟の母親には、雛子の事件後あの時彼の気持ちを汲んでいればという想いが未来に存在しているので、そこを雛子が生きているこの時に引っ張ってくるのが一つのポイントになるんではないでしょうか。
果たして悟は過去の事件を阻止することができるのか、次回の展開を楽しみに待ちたいと思います。

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