無彩限のファントム・ワールド 第6話「久瑠美とぬいぐるみ王国」感想

いつも勇気づけてくれたアルブレヒトを守る久瑠美ちゃんは、くまさんの国のお姫様なのだクマ。

赤ちゃんの頃から一緒にいるアルブレヒトが汚れも無く綺麗なままなのは、久瑠美ちゃんがずっと大切にしてきたからですね。
安心毛布とか安心ぬいぐるみって、ずっとにぎっていたりするので意外としつこい汚れがつくものですが、きっとお母さんや久瑠美ちゃんが優しく洗ったり、時に繕ったりしながら離さずに持っていたんだと思います。

さておき、憧れの舞からファントム退治のお手伝いを頼まれる事になった久瑠美ちゃんは、自分はちゃんと力になれるかなと悩んでしまいましたが、それが彼女をファントムの世界へと誘う事になってしまいました。
そして偶然彼女を見かけた晴彦とルルも一緒に異世界へと落ちて行きましたが、そこは何かとクマ尽くしの久瑠美の悩みが創り出した童話のような世界でした。

そこでは久瑠美ちゃんはくまさん王国のお姫様。
そして、シャケだかイクラだかを頭に乗せた悪者のクマに侵略された時から彼女を守り続けてきたのがアルブレヒトという事でしたが、歩いて近づいてくる彼に久瑠美ちゃんはかなり嬉しそうにしていましたね。

まさかアルブレヒトと話せる日が来るなんて、きっと彼女にとってはかけがえのない出来事だったでしょうね。
たとえ自分の悩みが創り出した世界でも、こんなに嬉しい事はなかったと思います。

しかし、そんな彼が自分をお嫁さんにしたがっている悪者のクマから逃がそうと傷ついてしまいました。
ここで血が出たりするんじゃなくて綿が見えるのがスタッフさんのこだわりだと思いましたが、キノコとか風景も童話っぼくて戦いすらも可愛く見えてしまうのは面白かったと思います。

ともあれ、ついに追い詰めれた久瑠美ちゃんは、今度は私がアルブレヒトを守ると決心し、晴彦とルルが見守る中で日朝の戦う少女もびっくりな変身を遂げて行きます。
そしてその手に持つアイテムまでもが幸せや富をかき集める熊手だった事にテンションが跳ね上がりましたが、熊手魔法少女久瑠美ちゃんの活躍で、悩みも困った悪者のクマさんの野望も全て解決しました。

こうしてくまさん王国には再び平和が戻り、いつまでも久瑠美姫とアルブレヒトたちは幸せに暮らしたました。
良いお話でしたね。
ただそんな異世界をあとに、久瑠美ちゃんとアルブレヒト、そしてただ逃げ回っていたと思われる晴彦とルルはやがて(直ちにとも言う)現実世界へと帰還しましたが、アルブレヒトを守るために戦った久瑠美ちゃんには前に進んでみるという勇気が芽生えていました。

友達と一緒に遊んでみたいけど、声をかけるその一歩が踏み出せなかった幼い頃にもらったアルブレヒトからの贈り物が、今また大きくなった久瑠美ちゃんに届けられたようですね。
アルブレヒトをギュッとする久瑠美ちゃんがとっても可愛いエピソードでした。次回も楽しみに待ちたいと思います。



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