
おはよう悟。そう言って泣き出した母佐知子さんはどんなに嬉しかったんだろうか。
悟には迫る八代との直接対決から無事に母の元へと帰って欲しい。
雪の降る中、氷点下近かっただろう水温の川に落とされた悟は、命は失わなかったものの15年の間眠り続けていたんですね。
そしてその間ずっと息子の面倒を見ながら働いてきた佐知子さんに敬服の念しか浮かんできませんが、悟が目覚めてくれて本当に良かったと思います。
さて、目を覚ました悟の元に、小学生の時の友達だった賢也と広美が訪ねて来てくれましたが、その少し後に、赤ちゃんを抱いた加代も来てくれましたね。
そしてその幸せそうな彼女の姿に大量の涙を流す悟の顔がアニメ史に残るような凄まじい泣きっぷりだと思いましたが、彼女に対する淡い恋心も多くの記憶も失ってなお、彼の心があの涙を流させたんだと感じました。
なのでこの辺りから徐々に悟の記憶が蘇り出したのではないかと思いましたが、犯罪対象者の頭上に蜘蛛の糸が垂れているのが見えるとまで言うある種狂った犯罪者である八代は、悟という唯一自分の邪魔をした少年を今日に至るまでずっと観察し続けていたんですね。
そして、ついに今は西園と名を変えていると直接悟の前に姿を現す八代学。
その大胆さと粘着質なところにゾクリとしてしまいましたが、意識を取り戻してリハビリを始めた悟が今どんな状態なのか知りたくてたまらなかったんでしょうね。
おそらくそれは、自分が真犯人とバレることより、悟への興味が優っていたと思えるところがこの真犯人の恐ろしいところですが、さて、この時点での悟の記憶の取り戻し加減はどれくらいだったんでしょうか。
この場面では今まで多く見られた悟の一人語りが全く無く、それが逆に彼が真犯人たる八代だとわかっているのを気づかれないように演技していたのではないかと思える節もあり、だとしたらラストの俺の記憶は戻っているぞという悟に繋がるんですが、その場合は悟が対八代の準備を整える事ができる時間を得る事になりますね。
しかしもしそうではなく、車椅子を押す八代の指がトントンする癖を出した時点で悟が記憶を取り戻したとすると、かなり厳しい展開が待っているんではないでしょうか。
ラストに主人公と真犯人が一体一で決着をつけるのは熱い王道だと思いますが、やっと歩けるようになり出した悟には協力者が必要だと思います。
果たしてそれが母親の佐知子さんになるのか、それとも佐知子さんの元同僚と何やら話していた賢也になるのか、それとも出会うこと自体を失ったあの子の記憶が大きな役割を演じるのか、目の離せない次回を楽しみに待ちたいと思います。
そして、産まれて来なかったはずの加代の赤ちゃんとの接触に何かを感じた悟の様子も気になりますが、とにかくもこの窮地を突破して佐知子さんの元へ帰ってくれるのを切に期待しています。

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