二次元美少女の笑顔を守りたい duple

笑顔は最高の魔法 ~Japanese Animation Review~

2013 06/03

翠星のガルガンティア 第9話「深海の秘密」感想 物語の締めくくりを考えてみた。

これからは、クジライカちゃんと呼ぶことにします
ヒディアーズが何なのか、まさかエイミーちゃんの中の人が大きなヒントになっていたとは思いませんでした
さて、今回はクジライカちゃんの巣に何があるのか、とても楽しみにしていたのですが
アヴァロンではなく、第5次氷河期を乗り切るために、人の自発進化を行なっていた過去の地球の施設でしたね
私の考察は、この点は大きく外れていました(すみません)

一方、ガルガンティアの時間軸がレドのいた世界の過去か、未来か、それとも同じ時間の遠く離れた世界なのかは、まだ明かされていませんが
そこが、作品の最後の落としどころに大きく関わっていると思います
OPの歌詞にある「この世界は、僕らを待っていた」にどう繫がるんでしょうか
ハッピーエンドを目指しているなら、未来がお勧めなんてすが…

20130603101106763.jpg

あらすじ :
前回、チェインバーとレドの力をたよりに、ガルガンティア船団から離れて行ってしまったピニオン達が
レドを先頭にクジライカの巣に向かいます
水中用武装を手にしたチェインバーはクジライカの迎撃を突破し、やがて巣となっている深海の施設へと1人侵入を果たす事に

そこで、レドは過去の記録媒体を見つけ、ヒディアーズとは人類が氷河期を乗り越えるために、自発的に進化した形態である事を知る
それと同時に、その真実が人類銀河同盟の機密事項だった事も知ってしまう

ガルガンティアでエイミー達と出会い、人間らしい感情を持ってしまったレドは
ヒディアーズの殲滅という自身のよりどころを大きく揺さぶられ、クジライカの殲滅を躊躇するのだったが
目の前に現れた少女のようなクジライカを、チェインバーは制止の命令も聞かず、握り潰してしまうのだった

20130603100705647.jpg

感想 :
ヒディアーズに関しては、SF物のよくある設定に落ち着いていたというところでしょうか
この人間説については、私の毎日見ているブログの "アニメが教えてくれたこと"の ほむぽむさんが、5月25日の考察記事で取り上げていらっしゃいました
同じくアニメの感想と考察を書いている者として、それをとっても嬉しく思いますね

私個人としては、クジライカが人だと明かされたことにより
この物語の時間軸の設定関係と、最後の落としどころへと興味がスライドしてしまったのですが

脚本を担当されている虚淵氏の、これまで携わってきた作品から思うに
一連の起きている事象の外側に、落としどころを持っていくのではないかと感じます

例えば、まどかマギカは、ほむらが数えきれないほどのループを繰り返して、まどかを救おうとしたのですが
その事が、まどか自身の力となり、ほむらが望んだ生きて助かる事ではなく、概念となって彼女を存在させ続ける事へとなっていきました
誰も救われてはいないのですが、非常に心に訴えるものがある締めくくりでしたね

あと最近の作品では、サイコパスが記憶に新しいところですが
世界の秩序を主人公がどうにかするのかと思っていたら、世界のためにその現状を一旦飲み込み、現実的に強く生き続け、未来の可能性に向けて歩き出すという締めくくりでした

という事から、ヒディアーズと人類の宇宙での関係も変わらず、地球においてのクジライカと人々のあり方も変わらず
主人公のレドの人間性の成長と人類の未来を絡ませたところでトゥルーエンドに向かう可能性が高いと思います
但し、見せ方の上手い作品ですから、単なる俺たちの戦いはこれからだ、ではないはずで
エイミーちゃんの出番が大きな感動を呼び込み、若い人たちの明日への意欲を駆り立てる様なものになると思いますね

エイミーと出会って人間らしい感情の芽生えたレドは、それによって今回アイデンティティを失う事になりましたが
最後にそれを逆転勝ちにもって行くのも、その同じところではないかと。
だからこそ、物語前半のふれ合いに尺をたっぷり取っていたのだと思います

それではまた次回の感想で( ´ ▽ ` )ノ
今回の締めくくりの考察で、また恥を掻かなければよいのですが……書かずにはいられないのですね。

追記 : 物語の落としどころに関して、虚淵氏の携わった作品に触れながら
ひそか日記さんが、とても興味深い記事を書かれているので、今後の参考にさせていただきたいと思います
(↑ブログ名の所をポチッとすると該当する記事に行けます)

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COMMENT

  • No.15 甘エビさん,こんばんは~

    物語の先行きに,私が悲観系代表で甘エビさんが希望系代表,みたいな記事だったでしょうか(笑)
    希望系の文章を読むのはやはりいいもんだな,と思いました。気持ちがいい方に変わって参ります。

    それとほむぽむさんの記事凄いですよね。専門用語がズラリでビックリします。

    翠星のガルガンティア第9話視聴後は,かなりたくさんの方の感想を巡りました。
    他の人はどう思ったのか,すごく知りたくて…。こういうの,オリジナルアニメの本領ですよね~。

    投稿者:ひそか 2013/06/08 (土) 00:40
  • No.16

    ひそかさん、こんばんは。
    コメントいただくのは、初めてですね。ありがとうございます。
    希望系というか、つい感想が自分の希望に走りがちなので、恥ずかしい限りです

    未放送分も2話あるという話も耳にしますが
    ひそかさんと、ほむぽむさんが、放送終了時に書く感想が、とても楽しみでなりません。

    投稿者:甘エビ 2013/06/08 (土) 03:00

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