2016
08/04
木

天国を二つに分けないでくださいー。
ゆめみの願いを聞いたとき、涙が溢れて止まらなくなりました。
シオマネキに追い詰められる屑屋が見たのは、それに向けてゆっくりと、しかし確実に近づいて行くゆめみの姿でした。
そして、屑屋の放った弾がシオマネキに火を吹かせて周りに静けさが戻った後、待っていろと云う彼との約束をゆめみに破らせたものが、人間に害をなすものを看過してはならないという古い約束だったのを屑屋は知る事になりましたね。
しかし、もうゆめみがシオマネキの方に歩いて行くシーンを見たときに、とうとうこの時が来てしまったかと云う気持ちに包まれ、何もかもが止まってしまうような感覚を覚えましたが、目の前で彼女が停止して行くのを見なければならなかった屑屋は、それでも最後までゆめみの話を聞き、そして、優しい嘘をついてあげていましたね。
それにしても、ゆめみが自分を壊れていると言っていたのは、いつまでもスタッフとお客様がプラネタリウムに帰って来ない理由の答えを認めたくないが為に行き着いた言いわけであり、街に出て人の世界が壊れてしまったことを認識せざる得なくなった彼女が、どうしてこんな事になってしまったんだろうと云うところは、作品からの問題提起を受けながらも、とても切ないシーンでした。
しかし、そんな中でも自分の記憶メモリーを屑屋に持って行ってもらい新たな筐体に移してもらえば、何時でもプラネタリウムの解説のお仕事が果たせると言うゆめみ。
そして、そのメモリーにある記録を映して、どれも素晴らしい思い出ばかりですと少し得意げな顔をする彼女が愛しくて可愛くて仕方ありませんでした。
やがて、それでも神様が私を天国に召されるのなら、どうか天国を二つに分けないでくださいと、いつまでも人のために働きたいと自身の願いを伝える彼女の眼に、雨が涙となって溜まっていくのは、それを見ている屑屋以上に涙を流してしまったと思います。
屑屋が最後を迎える彼女についた嘘も、俺は星屋だと言ったのも、彼の優しさから生まれた僅かな救いでしたが、続く劇場版のストーリーでそれがどんな実をつけるのか、9月3日の封切りの日を今から楽しみにしています。
そして、原作ゲームプレイ組な僕ですが、時を経て再び出会ったゆめみをこれほど好きになるとは思っていませんでした。
可愛いので勝手にプラネタリウムちゃんと呼んでいますが、そこまで彼女のことを想ってしまう配信版だけでも素晴らしいアニメ化だったと思いました。
劇場版の公開まで、公式サイトをチェックしたり、プラネタリウムに星を見に行ったりしてみたいですね。
劇場版プラネタリアン ~星の人~ の予告編は公式サイトはじめニコニコ動画の番組チャンネル等々、各配信サイトから視聴できます。







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ニコパクブログ7号館 2016/08/05 -
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いま、お茶いれますね 2016/08/04
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