マクロスΔ 第23話「残痕 レクイエム」感想 ロイド氏のメガネ輝き過ぎ問題

せっかく雲雲の可愛いところが見れたと思ったら、ロイド氏が攫って行きました。
これはキースに知られては困るような事をするつもりですね。

ウィンダミアに潜入を果たし、遺跡をワルキューレの歌で共鳴させんと翼を畳んで徒歩で進むハヤテたち。
アラドとカナメ、フレイアとハヤテとミラージュ、そして美雲とマキレイの三組に別れて遺跡を目指しますが、アラド組以外はウィンダミアに見つかってしまいましたね。

そしてロイドに捕らえられる前の美雲とマキレイの絡みが面白かったですが、今まで人と一緒にご飯を食べた事が無いと恥ずかしがる美雲がレアというか、珍しく可愛いところを見せてくれたので、彼女にもこんな人間らしいところがあるんだなあと思いました。

そしてロイドの手に落ちた彼女は、いよいよ迎えるラストバトルの最中、彼に操られて道具として使われるのかもしれませんが、ワルキューレのメンバーとの出会いが美雲にもたらしたものがロイドの呪縛から彼女を救ってくれるのではないかと期待しています。

マキナとの楽しいシーンはその伏線だったと思うし、産まれて3年とはいえ、美雲自身が歌うための道具であることをもはや良しとはしないんじゃないでしょうか。
レディMも彼女の人としての成長と、彼女が自分を持つということを見越してワルキューレに加入させたと思うんですよね。

さて、一方キースたちに捕まったハヤテたちは、次元兵器をウィンダミアに落としたのがハヤテの父親だったとダメ押ししてきますが、ボーグが今にもハヤテとフレイアの命を奪いそうでとっても危ういですね。

その辺り一緒にいるキースやヘルマンの人となりに希望を繋げるしかありませんが、キースはロイドが自分に嘘をついているのを感じ取っていたようでした。
長年の付き合いなのでロイドも隠しきれないのだと思いますが、結局ロイドは美雲を使ってキースに話せない事をするつもりなんでしょうね。

ただロイドは、遺跡と星の歌い手の力を使って銀河を支配しようというより、寿命の短いウィンダミア人の宿命を変えたいという部分の方が強いと思っていますが、全人類の意識や能力を統合しウィンダミア人を頂点に立たせる形になるのは、果たして故郷を愛しむウィンダミア人の求めるところとイコールになるんでしょうか。

そんなことはキースもフレイアも、ウィンダミア人の誰もが望まないと僕は思います。
そういう視点からロイドの行いを見ていると、なんだかウィンダミア人の未来に良かれと信じて進むロイドが可哀想にも思えてくるんですが、最後まで彼とキースの間は縺れたままになってしまうんでしょうかね。

真に悪いのは版図を一方的に広げてくる新統合軍と、ろくでもないものを後世に残したプロトカルチャーだと思うんですが、本当の悪人は誰もいないウィンダミア星での戦いは避けられない方向へと進んで行くんでしょうか。
歌と翼を愛するものの思いが一つでも報われる事を祈りながら、マクロスΔをラストまで見守りたいと思います。