2016
10/16
日

本来は風光明媚であるはずの戦場を舞う一羽の大きな鳥。
彼は眼下で戦う兵士たちの胸中を知ったのだろうか…。
イゼッタは前回のラストでフィーネに姫様の国は私が守ると言っていましたが、フィーネはそれをならんと断りましたね。
そして、二人がそんな会話をしているのと時を同じくして、公国を守る要所であるケネンベルクに侵攻したゲルマニア帝国の機甲師団と防衛線を守る兵士たちとの間で戦いが始まってしまいましたが、同じ公国の兵士たちが一方的に犠牲になっていく戦況を見るに忍びないハンス旗下の兵たちが救援に向かいたいと言い出しました。
しかし、それを止めるフィーネ。
彼女はケネンベルクで戦う兵士たちも、救援に行きたいと訴える兵士たちも、その誰もが国に住む家族を守るために戦争に臨んだ事を改めて語り、今は救援で命を使う時ではないと目の前に居る兵士たちを諭しますが、戦場で何を思って一人一人の兵士が戦うのかを描いたいいシーンだと思いました。
兵士たちの胸中を知るフィーネもまた彼らと同じく辛いのを感じたハンスは、思わず彼女に俯くように敬礼をしていましたが、自然豊かな地の上を悠々と飛ぶ鳥が舞う景色の中で、胸のつまるような戦場の人々の気持ちが描かれるのは、余計に感慨深いものが押し寄せて来るのを感じる演出だったと思います。
さておき、そんな辛そうなフィーネを見ていたイゼッタも顔を曇らせていましたが、とうとう兵士たちがかき集めた昔の騎士が使っていたランスに跨ってケネンベルクへと飛んで行きましたね。
そして、攻勢に押し潰れそうな公国の兵士たちの前で敵航空部隊をまとめてやっつけてしまいましたが、防衛線の若い兵士をはじめとして、敵も味方もイゼッタを信じられないものを見た驚きに包まれたようですね。
まさか戦闘機をランスで串刺しにするとは思いませんでしたが、フィーネとの逃亡劇で見せた氷柱とはまた別の変化に富む動きに目を奪われたのは間違いないですね。
そして、突然目の前に降りてきたイゼッタに驚く兵士の反応が面白かったですが、続く剣を率いたイゼッタの戦車攻撃が凄すぎて、前半の演出といい、今期の名作になるんじゃないかと見入ってしまいました。
やがて戦闘は公国側の勝利で幕を下ろしましたが、イゼッタのことを戦場に伝えてきたフィーネ姫と伝説の白き魔女を目の前にして、若い兵士が歌い出し、それが生き延びた兵士たちの間に広まっていきましたね。
ひとつの戦いが終わり、皆の歌声に包まれることになったフィーネとイゼッタ。
その中で彼女たち二人が寄り添うようにお互いを見て微笑み合ったのは、可愛らしさがにじみ出るようなシーンだった思います。
公国の王様が亡くなった今、これから二人がどんな物語を見せてくれるのか期待が高まって行く一方ですが、白き魔女の再来が両国の間で知られたことで動き出す次回からの展開を、先ずは楽しみにしたいと思います。









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