2016
10/21
金

海は静かな顔だけのものではないですね。
馬締に吹いた一陣の風は、彼という舟を何処へ進ませて行くんでしょうか。
馬締の歓迎会が行われ、彼は編集部の佐々木女史や監修者の松本先生とも顔を合わせる事となりました。
通勤の際にエレベーターで上がって行く人々の整然とした様子を眺めるのが好きだと言う馬締に、若い編集部員の西岡は不思議な顔をしていましたが、松本先生は彼の趣向に思うところがあったようですね。
しかしベテラン編集者の西岡の期待に自分は応えられる人間なのかと、馬締は辞書編集という仕事に興味を持ちながらも不安を感じているようで、下宿屋の主で彼とよく夕食を共にするタケさんは、馬締のそんな心境をもらさず感じとったみたいでしたね。
そして自分と時に頼ったり頼られたりする関係を、彼にそのまま職場でもみんなを相手にそうしたらいいよと軽く言ってくれるタケさんがとってもありがたいと感じました。
初回から見てきて、このおばあちゃんが一番好きなキャラになりつつありますが、こういう方が居てくれるのは幸せな事なのかもしれませんね。
編集の仕事が実際に始まり出すこれから先も、彼女が馬締にとって良い風を送ってくれるシーンがあると嬉しいですね。
ともあれ、下宿屋に出入りするトラ猫のトラの鳴き声に目を覚まし、今日は俺のところに来なかったねと彼の姿を追って上の階に上がって行った馬締は、思わぬ出会いを果たすこととなりました。
ベランダにトラが居ると思って外に出た彼に吹き付ける一陣の風。
思わず尻餅をつき、手を延ばして立ち上がる彼の目に入ってきたのは、抱かれて嬉しそうにするトラを撫でているひとりの女性でした。
これまでお話は海で言えば穏やかな凪が続いていたような感じでしたが、そんな時ばかりでもないのが海というものでもありますね。
馬締に吹いた突然の風は、彼の運命をどのように進ませて行くんでしょうか。
次回も楽しみにしたいと思います。



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