終末のイゼッタ 第6話「穏やかな日々に… An ainem ruhigen Tag…」感想 姫様の変装とはいったいなんだったのか…。

ヨナスに訪れた突然すぎる悲劇。
終末のイゼッタの物語にある明と暗が、またひとつ描かれてしまったか…。

暇を見つけてはお城の仕事を手伝うイゼッタは本当に働きものですね。
そしてそんな彼女を楽しそうに姫様の元に連れ帰るロッテをはじめ、ビアンカも加わった四人の日常に和みますね。

しかし姫様と救国の魔女としてしなければならない事もあるわけで、フィーネとイゼッタが舞踏会に出向くのもその一環なんでしょうか。

ロッテにコルセットを締め上げられて、涙目になるイゼッタがちょっぴりエッチな感じでドキドキしましたが、姫様のドレスを着た彼女を見て、つい姫様の場合は胸の辺りが余るのに…と言ってしまうロッテは子供っぽいところがあるんでしょうか、それを聞いてどんよりするフィーネが面白かったですね。

さて、そんなひと時を過ごしたフィーネたちは、四人でティータイムを過ごすことに。
そして街中のとあるお店で出してくれるキッシュがすごく美味しいと話し出したフィーネの横で、イゼッタは自分のお願いとして四人で連れ立ってそのお店に行きたいと姫様に頼んだんでしょうか。
四人は早速変装してお店に出掛けていましたね。

そして登場したのがサクランボの風味のするフルーツのキッシュでしたが、姫様が説明しなくても見るだけで涎が出てしまうほど美味しそうですね。
取り分けたキッシュを目の前にしたフィーネとイゼッタもニコニコしていますが、そんなところに声をかけて来たのがお店を営むご夫婦でした。

姫様いつもご贔屓いただきありがとうございます。という彼らの言葉に吹き出してしまいましたが、近衛のビアンカたちもとうにフィーネがこの店に度々来ていることを知っていて、今回はとうとうお店のお客さんたちにもフィーネの正体がバレてしまいましたが、イゼッタにありがとうとお花を渡すちっちゃな女の子に目がうるうるしてしまいました。

そして、イゼッタもとっても嬉しかったんじゃないでしょうか、お店の中で国民に姫としての想いを伝える男前のフィーネに、もたれ掛かるように抱かれたイゼッタちゃんにキュンキュンしました。

自分の知らないところや知らない人に感謝されていることをその身に受け止めたイゼッタは、姫様のために働きたいという自分の気持ちが、いつしかこの人たちが住むこの国を守ってあげたいという気持ちになって行ったのを、その時感じはじめていたんではないでしょうか。

自ら帝国に対抗する同盟国を得ようと、今また自ら公国を旅立とうとするフィーネの横で、この国を守ると決意するイゼッタがとても印象的でした。

そして、一方では魔女の秘密を知ってしまったヨナスが、それを聞き出そうとした帝国のスパイではなく補佐官のジークに口封じされてしまったことが物語に影を落としていますが、イゼッタたちの日常や希望といった明るいものと対象的に未来への不安や凶事が描かれるという、終末のイゼッタらしいエピソードだったと思います。

帝国側も新型戦闘機を投入してイゼッタを追い詰めようとしてくるようですが、先ずは出発したフィーネとイゼッタの道行きに何が待っているのを楽しみに、次回を待ちたいと思います。