2016
12/04
日

しかしここで、あえて魔石の力に逆張りしてみたくなってきた。
レイライン上で魔力を吸収し、蓄積しておく事ができる魔石を使うゾフィーによって罠を張られ、重傷を負ったイゼッタは、それでもフィーネのために戦いたいと立ち上がろうとしていました。
せっかくハンス少佐と兵士たちが命を盾のように使って帝国の手から彼女を救ったものの、物語は更に悲劇的な方向へと舵を切って行ってしまった感じですね。
そして一方の魔女ゾフィーにしても魔石の使用で身が持たない状況にあるようですが、白き魔女の復讐に燃える彼女は自分の命が削られることに躊躇すること無く、ブリタニア攻撃にも参加していました。
もちろんゲルマニアの皇帝から、エイルシュタットの自分を貶めた者たちの子孫への復讐を果たすための舞台を用意するという事を交換条件に侵略に手を貸したのですが、魔力の塊を乗せて爆発させるという恐ろしい兵器も登場することに。
しかもゲルマニアは魔力の塊を利用したコバルト爆弾めいた最終兵器も作っているようで、それがゾフィーの退場した後でも使えそうな感じだったのが怖いですね。
さておき、ゲルマニアによるブリタニアの爆撃に世界は大きな衝撃を受け、ここぞとばかりに皇帝オットーは同盟国側に講和の条件を出してきましたが、最終的に欧州を従わせた後にアトランタ合衆国を平らげて世界を支配しようという目論みで動いているんですね。
そうした世界戦略の中で、魔女に関する事が皇帝にとってどんな位置を占めているか気になるところですが、戦争のあり方を変えてしまう戦いの仕方をしかけてくる彼の勝利のための道具のひとつにすぎないんじゃないでしょうか。
なので戦術的な利用方法が掴めたところで自らベルクマンを左遷し、遠ざけてしまう事も発生したんだと思いますが、これが後に皇帝にどんな返しとなって現れて来るのか興味の沸くところです。
ともあれ、姫様のために動かない身体を引きずってでも働こうとするイゼッタに、白き魔女の悲劇に関わった者の子孫であるジークが魔石の半分の欠片を渡してしまうようですが、これで悲劇的なラストに向かっているとしか思えなくなってしまいました。
エンディングの雰囲気といい、ヨナスの死をはじめそうした展開になるのではとかねてから感じていた視聴者さんも多いと思いますが、さて、魔女イゼッタは自分の命と引き換えにフィーネのために働いて、それで姫様が喜んでくれるとでも思っているんでしょうか。
けっしてそんなことは無いし、自分の命を盾にして彼女を救った兵士や、砦の中で死を迎えようとしながも彼女の身を案じた将軍のフェルナーにしても、全くそんな事は望んでいないはずですね。
なので最後まで希望を捨てないでこの終末のイゼッタを見て行きたいと思いますが、魔力を集めるという魔石が逆に奇跡を起こしてくれる可能性に期待してみたいと思います。
魔力とはレイラインからのみ出ずるものなんでしょうか、そんな事を思いながら、今は次回を待ちたいと思います。







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