2016
12/09
金

大渡海用の紙を開発し続けた青年はよく頑張りましたね。
しかしここで思いもかけぬ展開に…辞書完成まであと何年かかるんでしょうか。
西岡が宣伝部に移動して行ってから10年ほどの歳月が過ぎ、玄武書房の女性ファッション誌から移動してきた岸辺みどりが辞書編集部に落ち着いてきた頃、未だ馬締のキャラに馴染めない彼女は西岡の隠していた馬締のラブレターを見つけました。
そんなこともあって彼女は西岡に馬締の事をメールで聞き、さっそく西岡も編集部を訪れましたが、しっかりお土産のお菓子を持ってくるところが彼らしくて、相変わらず卒が無い方ですね。
そしてお伺いを立てた岸辺の方も松本先生の話に、なぜ自分が馬締から言葉を大切にしてきた人と呼ばれたのか合点がいったようで、その後ますます辞書作りと云う仕事にのめり込んで行ったように感じました。
西岡にしても、彼女にしても、仕事とはいえただ単純にそれだけではない思いが産まれて行ったのは、とっつきにくくてちょっぴり不思議な人とも言える馬締のせいなんでしょうか。
大渡海を印刷する紙を長年に渡って開発してきてくれた青年も、この辞書編集部の雰囲気や妥協しない馬締に当てられていたのか、責任感を越える粘り強さを見せてくれたと思います。
馬締も感謝する気持ちでいっぱいだったと思いますが、それが握手と云う形で表に出てくるのが彼らしくて面白いですね。
まあ二人のやりとりを見守ってきた岸辺は青年と縁ができたみたいですが、その後どうなったのか機会があれば見てみたいですね。
ともあれ、松本先生がお年を召して来たので大渡海の完成を急ぎたいところですが、最終段階を迎えようとするここで、岸辺が血潮と云う語彙が原稿に載っていないのを見つけました。
そしてそれを聞いた馬締は他にも同じように載せるべきなのに載ってない語彙があるのではないかと時空が揺れるほどの不安を覚えましたが、編集部室のあらゆる書物の文字がブルブルっと揺れる演出は凄かったですね。
かなり大変な事態を迎えてしまった馬締の感情が画面に現れたような、この作品ならではの演出でしたが、さて、次回からこの事を受けてどんな展開になって行くんでしょうか。
ご高齢となった松本先生のためにも一日も早く大渡海の完成を見たいところですが、先ずは風雲急を告げる次回を待ちたいと思います。





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