2016
12/16
金

大渡海完成まであとわずか。
しかし、体調を崩された松本先生が気にかかります。
アルバイトさんたちを雇って編集漏れの語彙がないかチェックを進める辞書編集部。
慣れない作業に彼らも慣れ、編集部社員の真剣に取り組む姿勢と西岡のフォローのおかげもあって、多くのアルバイトさんたちを迎えた職場は、一丸となって作業の完成を目指している雰囲気に包まれていましたね。
そして作業を進めているある日、体力の限界を多くの者が迎えているのを見てとった荒木は、みんな一度家に帰って休んでもらおうと馬締に行ってくれましたね。
そういう臨機応変なところを嘱託となってからもフォローしてくれる荒木は、真面目で不器用な馬締にとってありがたい存在ですが、それは西岡も、佐々木さんも岸辺さんも、馬締の周りのあらゆる人が彼を支えてくれていると思います。
そして彼にとって一番の存在は、妻の香具矢さんだと思いますが、明け方になって風呂と着替えをしに家に帰っただろう馬締をいつものように家に迎え入れ、暖かい食事を用意してくれるのは本当にありがたいことですね。
食事の最中に相変わらずちょっとズレた事を言い出した馬締に、それは自身のことですよと思ったら、香具矢さんもすかさず貴方もねと言いながら、ほくそ笑むように夫の馬締を見るのは面白いですね。
二人の横に居たのは年月が経っているので二代目のトラだと思いますが、いつまでも仲の良い二人に和む良いシーンだったと思います。
今回のサブタイトルは矜恃ということですが、それも内助の功や支えてくれる人があってこそ、強くそしてしっかりと持てるものなんだと感じました。
ともあれ、松本先生も学問に打ち込む彼を支えてくれた奥さんが居てくれたからこそという感じでしたが、最後に映っていた部屋は観覧車の模型があったので松本先生の書斎ではなかったでしょうか。
たしか仕事ばかりして来たと言う先生の数少ない奥さんとの思い出の場所に観覧車があったと記憶していますが、大渡海がいよいよ完成間近というところで、松本先生にフラグが立ってしまったんでしょうか。
そんな不安を覚えながら、大渡海の完成を迎えそうな次回を、今は静かに待ちたいと思います。








- 関連記事
-
- 舟を編む 第11話(終)「灯」感想 灯を受け取り、誰かに渡して行く。そんな生き方ができたらいいな。
- 舟を編む 第10話「矜持」感想 矜持を持つことを支えてくれる人の存在に感謝です。
- 舟を編む 第9話「血潮」感想
この記事と関連する記事
MESSAGE
TRACKBACK
この記事にトラックバックする (FC2ブログユーザー)
-
第10話「矜持」 矜持があるからやり遂げられる。
いま、お茶いれますね 2016/12/17 -
第10話 矜持 血潮が抜けている。24万語を全て確認します。バイトを雇って全ての見出し語リストと四校摺りを確認する。 松本先生が入院された。慌てて見舞う、西岡、馬締、荒木。血潮の抜けの件は黙っていような。検査入院だが、詳細は不明。普段と変わらず元気そう。 バイトも使っての全見出し語のチェックは時間を要する作業。1年が悠に過ぎてしまう。西岡は差し入れを持ってきたり、食事に連れて行ってくれる。馬...
ぬる~くまったりと 2016/12/16
COMMENT