2017
01/25
水

ドーワー王国枢機委員長クヴァルムの登場で、ACCA5長官リーリウム言うところのグロッシュラー陰謀説がブラフのように思えて来た。
ドレスアップしたモーヴ本部長の誘いを受け、彼女の話に耳を傾けながらワインを傾けるジーン。
彼女が近づいて来たわけは、全支部を回るジーンに各地で耳にしたクーデターに繋がりそうな情報を自分に個別に聞かせて欲しいと云う事だった。
そして、彼女に酒を注がれて行くたびに酔いの回って行くジーンはその旨を了承することになりましたが、舞台は王国の主たるファルケ二世の主催するシュヴァーン王子の成人の祝いの席へと移って行きましたね。
王子のみが唯一男性の王位継承権保持者であり、彼は成人の祝いの席でACCAの解散や王族主導による政治体制への移行を告知するつもりでしたが、多くの人達からバカ王子と呼ばれるのが分かるような人物であり、目的を掴まれていたらしく、王位継承権についての話が無いまま、当日彼が何もできないように枢機委員長なりが動いていたようですね。
ただ彼がニーノのお手伝いとして同行していたロッタに目を付けたのが気になるところですが、巻き込まれ体質と仲間から言われるジーン同様、王国の騒動に巻き込まれて行ってしまうんでしょうか。
屈託の無い彼女のNTR展開とか望んでいないので、誰か早めに王子の暴挙を止めてもらいたいと思います。
さて、祝いの席も立食パーティーへと進み、各地の指導者層が一同に会した会場で、参加する多くの人物たちからの視線を避けるようにバルコニーへとタバコを吸いに出たジーンでしたが、彼の後を追うように姿を見せたリーリウムから、自身がクーデターの橋渡し役になっていると聞かされました。
そして、リーリウムによればACCA存続のためにグロッシュラーが各地の重要人物たちにクーデターとその歯車の回し役がジーンだと話を広めたと云う話がありましたが、シュヴァーン王子しか王位継承権を持たない状況にある王国のクヴァルム枢機委員長の動きが気になって仕方ありません。
翻ってモーヴやグロッシュラーの言質を信じれば、彼ら自身が語るようにクーデターの計画がすすんでいるのが真実で、そこには王家自らクーデターの情報を流して体制を引き締め、シュヴァーン王子が国王に成らずに13区全体が平和裏に纏まり続けて行く未来作りを画策している気配も浮かんで来たのを感じました。
しかし、なぜその中心にジーンが据えられているのか、その理由が知りたいですね。
その辺りこれから明らかになって行くのだと思いますが、クヴァルムの登場と全体的な話の展開から、リーリウムの言うグロッシュラーによるACCA存続のための陰謀というのはブラフに見えて来ました。
多くの人物たちが登場する物語ですが、今回でメインの人たちが出揃った感じなので、ここからどうお話が転がって行くのか、先ずは次回を楽しみに待ちたいと思います。




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