2017
01/30
月

エドナの死んでいい人なんていないという言葉が胸に響く。
スレイの不殺、アリーシャの専守防衛、そしてロゼの暗殺という正義。
あくまでもロゼを止めようとしたスレイには、彼の理想を何処までも追い求めて欲しいと思います。
しかし、彼はロゼが殺しで正義を遂行する風の骨の頭目である事をついに知ってしまいましたね。
そして、教会を襲ったデゼルを追う目的で、エドナとミクリオがロゼの向かう先へと付いて行きましたが、どこか険しい表情をするエドナは、おそらくロゼが風の骨としてやっている事に薄々気がついていたんじゃないでしょうか。
死んでいい人なんていないと言うエドナの言葉は、スレイの理想と共通する想いから発したものだと思いますが、ロゼの正義とは相入れないものですね。
そして、ロゼにとっては育ての親を騙して、彼や多くの仲間の命を奪った仇であるコナン皇子への復讐の機会が巡って来たわけですが、皇子は教会が絡んだ偽エリクシールの密売という悪事にも手を染めていて、復讐と同時に正義の鉄槌を下す対象ともなっていました。
そして、皇子の寝所に忍び込み、仮面を外して彼にナイフを突き立てたロゼの心中は、正義よりも仇討ちの色合いが濃かったのだと思いますが、それを急ぎ止めに動いたスレイは、彼女の事情を知ってなお不殺というものをロゼに求めるんでしょうか。
先代導師の必要悪を認める云々についての問いの答えを、共に旅をした知人でもあり、育ての親を殺されたロゼを相手に出さなければならないという非常に厳しい状況ですが、それでも僕はスレイには理想を貫き、皇子の罪は法で裁かれるという結果になるのを信じて待ちたいと思います。
ただひとつ気になるのは、ロゼが急所を刺したにもかかわらず、皇子が生きていて、しかも走って逃げているところですね。
偽エリクシールの密売などの悪事を重ねて来たことで、ひょっとしたら彼は既に憑魔化している、もしくはそうなる寸前の状態にあったんではないのでしょうか。
その答えはロゼのナイフが青い軌跡を描いて彼の喉笛へと迫った次の瞬間に明かされそうですが、デゼルも交えた鉄火場で、スレイがロゼを止め切れるのかに注目したいと思います。
ともあれ、ロゼを止めに入った事実が、既にスレイが先代導師からの命題に答えを出していることを感じさせますね。
それは、必要悪など認めないという確固たる信念だと思いますが、復讐を果たそうとするロゼに対してそれをどうぶつけるのか、今後の二人の関係も含めて大いに気になるところですね。
二期前半の最も大きな命題に、ひとつの答えが示される次回を楽しみにしたいと思います。
ロゼとの間にどんな紆余曲折があろうとも、たとえ理想を伝え切れなくとも、導師の旅はまだ終わらない…。
現実とファイト!運命にトライ!ほとばしる想いー。
ただ真っ直ぐに、スレイにはほんとに頑張って欲しいと思います。







TB送信先 とっくりんさん
- 関連記事
-
- テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(2期) 第17話「届かない理想より目の前の正義」感想 ロゼの正義が哀し過ぎて泣ける。
- テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(2期) 第16話「復讐 Revenge」感想 不殺という理想を貫け!スレイ。
- テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(2期) 第15話「それぞれの哲学」感想 「穢れない」ということの理由を感じる素晴らしいオリジナルエピソードだった。
この記事と関連する記事
COMMENT
-
No.717
エミマルさん、こんにちは。
純粋で青臭い主人公しているスレイがとても好ましく思えて、テイルズシリーズの主人公っぽくていいなぁと感じるエピソードでした。
そして、そんな彼がいるからこそ、不殺などに迷いもしないベルセリアのベルベットのキャラも余計に立つわけで、ロゼのしていることをただ笑ってスルーして来たスレイの改変は、テイルズという作品にとっても良かったと思います。
そして、今回はエドナのセリフとその時の彼女の態度が印象深かったんですが、兄のドラゴン化を解く方法を探すスレイに対して、彼女がいかに感じ入り、彼の想いや理想を快く思っているのかが描かれたと思います。
そして、私も2クールでは原作のラストまではぜんぜん描ききれないと感じていますが、アニメ版なりの締めくくりをちゃんと用意してくれていると思います。
まあ3期があれば嬉しいんですけど、まずは二期で良いラストを迎えて欲しいですね。投稿者:甘エビ 2017/01/30 (月) 17:56
MESSAGE
TRACKBACK
この記事にトラックバックする (FC2ブログユーザー)
-
アニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」の第16話『復讐』感想です。
とっくりん 2017/01/30 -
第16話 復讐 レギーユがロゼに伝える、コナン王子の居場所が分かりました。今こそ復讐のチャンスです。かつて、ヴラドは王子とロゼの結婚を決めたが裏切られた。コナン王子は風の傭兵団を皆殺しにした。 ペンドラゴに向かうスレイ、ロゼも誘うが断られる。ミクリオはロゼに同行する策だった。エドナもはミクリオ坊や1人では心許ないと勝手に同行する。スレイの目的はデゼルの本性だった。何故あれほどまでにロゼを気に...
ぬる~くまったりと 2017/01/30
No.716
こんにちは、1期でアリーシャをどう扱うかが鍵だったように次回は2期のターニングポイントになりそうですね。
甘エビさんのおっしゃるようにゲームでは貫けなかった信念をスレイには貫いてもらいたいですね。まあゲームのスレイにはそんなに強い信念を感じませんでしたし、周りの天族たちも今回のエドナのような考えを持ってなかったと思いますが。
それでもこれまでのufoの描き方をみていると大丈夫そうな気はします。特にアリーシャと従士契約をしていますし、ここで信念を曲げるようではアリーシャに合わせる顔がない気がします。
それと2期で物語は終わるんですかね?このままだと終わらない気がするんですけど3期でも考えているんですかね?丁寧にやってくれているのは理解できるんですけどちょっと終わりが見えません。アビスのアニメはあのボリュームの話をよく26話にまとめたなと思います。