うらら迷路帖 第5話「花嫁と神様、時々はっくしゅん」感想 ウサギさんは子だくさん。安産とか繁栄、良い人間関係とも縁のあるいきものと言われています。

不思議な野生児の千矢ちゃんは、ウサギの神使と出会ったのかな？

神様が花嫁さんを選ぶという白無垢祭りの当日。
紅を引いたり花嫁衣装に身を包む千矢ちゃんたちは、いつもより大人っぽく見えますね。
ただうららの町はお菓子を売っているお店が多いのか、練り歩きながらお団子や綿あめを頬張る様子に、子供っぽいあどけなさが顔を覗かせて、花嫁さんになるのはまだまだ先の話だなぁとなんだか安堵する気持ちも湧いてきました。

さておき、祭りのお清めの匂いを嗅いだ千矢ちゃんが酔ってしまい、野生フェロモンを発しながらちょっとした騒動を起こしてしまいましたが、そのせいで彼女は生まれて初めての風邪をひいてしまうことに。

そして彼女が迷路町のいろんなところを行き来する途中、何処かの鳥居の前でうららを見守っているという神様らしきウサギと出会うことになりましたが、さて、ウサギと云えば月読命の神使として祀られていたり、たくさん子供を生むことで安産や良い人間関係をもたらすものとして祀られていたりします。

なので神様の花嫁選びのお祭りに、ウサギの神使が姿を見せるのも花嫁さんのこれから送る人生に関係している感じがして、お話の運びにぴったりなチョイスだと思いましたが、神様を見たかもしれないと思える千矢ちゃんを羨ましいと思った紺ちゃんのお話にも繋がっているんですよね。

棗屋のナナに千矢ちゃんの話をした紺ちゃんは、ナナから修行中のみんなとは一緒に頑張る仲間であること、そして同時にライバルでもあるのよと言われますが、良い人間関係をもたらすというウサギの御利益が紺ちゃんだけでなく、みんなにあるといいなぁと、あの黒ウサギっぽい者の姿が思い浮かびました。

よくよく考えてみれば、迷路町で修行するうららを神様たちが見守っているというお話が度々出てきますが、ウサギの登場によって、改めてうららの卵である千矢ちゃんや紺ちゃんたちが見守られているのを感じることのできるエピソードにもなっていたと思います。

楽しいシーンを描きながら、いつのまにかスッと迷路町の世界観に入って行く作りが面白かったです。
次回も楽しみにしたいですね。










TB送信先 空と夏の間さん