ロクでなし魔術講師と禁忌教典 第6話「邪悪なる存在」感想 グレンの不在にめげず、生徒たちはよく頑張ったね。

約束とルミア、自信とリン、信じる心とシスティの力。

3年前に女王からルミアを助けてと頼まれ、俺がお前を守ってやるとルミアにした約束が再び果たされた今回。
まるで猪突猛進する戦車のようなリィエルとアルベルトが手を貸してくれて、女王の前に来いと言うセリカの言葉を信じたグレンはなんとかそれを実行する事ができましたが、それには二組が優勝して女王から直接表彰される必要があったんですね。

しかしグレンの代わりとして競技祭中の生徒たちの前に現れたアルベルトとリィエルにシスティはグレンとルミアの気配を感じ、優勝できなかったら俺が居ないとダメなのかと言われそうと思った生徒たちが発奮する中、ひとり変身競技への自信が無いと涙目になったリンにアルベルトが話しかけるんですね。

そしてその言葉は、かつてイメトレをしていた時の自分にかけてくれたグレンの言葉と同じで、彼女は勇気をもって競技に向かう事ができたシーンはなかなか良かったと思います。
もちろん最後に優勝を賭けた魔術勝負に挑むシスティもかっこ良かったですが、それぞれがグレンや友を思う心を信じた結果が二組を優勝へと導いたんだと思います。

ともあれ、表彰式となって女王の前にはグレンの代わりにアルベルトが歩み出しましたが、ここでグレンがアルベルトと、そしてルミアがリィエルと変身魔法を使って入れ替わっていた事を自らバラし、天の智彗研究会のエレノアが女王の首に掛けたネックレスの呪いの発動を愚者の世界を使ったグレンが見事止めるところまで一気に進みましたが、これがセリカが女王の前まで来いと言った理由だったんですね。

こうして呪いから開放された女王とルミアは強く抱きしめ合い、ルミアはひととき母と二人だけの時間を過ごしたようですが、自分を愛している母親の気持ちを十分に感じる事ができてルミアは本当に良かったですね。

しかし一緒には居られない事情を持つ彼女と女王は再び元の生活に戻っていきましたが、ルミアにはクラスのみんなやシスティとその両親も居るし、何より約束の魔術師が一緒に居てくれるので、きっとどんな事があっても大丈夫だと思います。

ラストでグレンからのご褒美に舌鼓を打ちまった生徒たちがグレンの臨時収入をゼロにしてしまいましたが、彼らの頑張りを限られた尺の中でできる限り描いてくれたのも、この魔術競技祭のエピソードのひとつの見どころになっていましたね。

ともあれアルベルトと帰って行ったリィエルがアニメでどんな扱いを受けるのか興味のあるところですが、新しいお話が始まりそうな次回からの展開に期待したいと思います。














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