有頂天家族2 第6話「有馬地獄」感想

地獄で弁天とはラッキーでしたね。

狸鍋反対を訴える木曜倶楽部を作った淀川教授の陣中見舞いに訪れた矢三郎は金曜倶楽部の会合が有馬温泉で開かれる事を聞きましたが、そんな危ない所にわざわざ行ってしまうのが矢三郎らしいところでしょうか。

かつて父親の総一郎も愉しんだ湯につかり、ほっこりするのはまことに平和な感じでしたが、早雲の長男呉一郎の気づかいで有馬を訪れていた海星に金曜倶楽部の集まるところに何でわざわざやって来るのかと突っ込まれ、彼を止めようと郵便ポストに化ける彼女の気持ちにも気づかずに、ラスボス寿老人を探すつもりが父の仇とも言うべき早雲の待つ部屋へと行ってしまいましたね。

そして寿老人のコレクションの地獄絵を使った早雲に矢三郎は地獄へと落とされてしまいましたが、狸が狸を食べる金曜倶楽部のメンバーになろうとしている早雲はもう落ちるところまで落ちた感じですね。

まあ矢三郎は鬼と相撲をとっていた弁天に偶然出会ってこの世に戻してもらいましたが、もし弁天と会わなかったら有頂天家族2が終わってしまうところでしたね。

ともあれ地上に戻った矢三郎と、金曜倶楽部に嫌がらせをされた淀川教授、そして今回登場した教授の研究室に席を置くスズキ君が有馬を舞台に大活躍するのかもしれませんが、寿老人の姿がまだ見えていないのが産業革命中の地獄よりも不気味な気がします。

せっかく温泉まで来ているのに海星は相変わらずその姿を見せてくれませんでしたが、狸鍋という有頂天家族にとっては鬼門とも言うべきものがで出したこれからの展開を、先ずは楽しみにしたいと思います。