冴えない彼女の育てかた♭ 第6話「雪に埋もれたマスターアップ」感想 別荘の二人のシーンが永遠に続けばいいのに。倫也の一番になって喜ぶ英梨々が可愛かった。

一人で何もかも背負い込んだ倫也を許せない加藤ちゃんの今後が気になる。

英梨々は結果的には一人で倒れて迷惑をかけてしまったけれど、それでも自分の限界を破るまでやり切り、倫也に一番だと言われて本望だったんじゃないでしょうか。

それほどイラストに賭ける想いと倫也への気持ちが強かったのを感じましたが、彼女に倒れられた倫也の方は大変でしたね。

しかし英梨々の別荘までの運賃を貸してくれと連絡を受けた伊織と、彼のサークルの税務関係を取り扱う人が車を出してくれて、倒れている英梨々まで伊織が一緒にベットに運んだり色々と手配してくれたらしいところは、目指すものは違ってもやはり二人は友人だったというのを感じました。

まあ車を運転してくれていたのは、初代rouge en rougeの代表者である高坂茜だったのが冬コミ当日に会場を訪れた彼女の帽子から分かりましたが、別荘の部屋に散らばっていた英梨々の新しいイラストを見てニヤリとする彼女は、目的のためなら自分をも使い潰すところをこの時の英梨々に重ねていたんでしょうか。

元々柏木エリこと英梨々を高く評価していた彼女は、限界を超えて新しい作風のイラストを仕上げた英梨々が次の高みへと倒れながらも駆け上がったのが、同じ創作者として嬉しかったのかもしれませんね。

それにしても冬コミ当日に自分たちで焼いた100枚分しかゲームを用意できなかったのは残念でしたが、体験版で霞詩子と柏木エリが制作に関わっていると特定されて、あっという間に完売してしまったのはドラマチックなひとつの区切りだったと思います。

そして英梨々が出海に負けを認めたものの、倫也に一番認定された英梨々から滲み出る充足感が出海に伝わったのか、再び友としてまたライバルとして切磋琢磨して行こうということになりましたが、二人の関係はこれからも要チェックな感じですね。

ともあれ、冬コミの販売も無事に終え、さあこれからみんなで軽く打ち上げに行こうかという所で思わぬ加藤ちゃんの今日は帰るね発言が飛び出しましたが、別荘に行くことや英梨々絡みで起きていることを倫也が話してくれなかった事に彼女は裏切られたような気分を味わっているのでしょうか。

まるでいたわり合う夫婦のような別荘での倫也と英梨々のシーンは、これまでの二人の関係の素の部分が凝縮されているような良いシーンでしたが、一人で何もかも背負い込んだ倫也を加藤ちゃんは頭では理解できても感情的に許せないようですね。

果たしてそれがサークルのみんなへの想いから来ているものなのか、それとも倫也個人へ仲間や友人と好意の間を行ったり来たりする彼女自身もはっきりとは整理のつかない気持ちから来ているのでしょうか。
次回からの加藤ちゃんお当番回を楽しみに待ちたいと思います。

















TB送信先 空と夏の間さん