2017
07/23
日

ホムンクルスに心臓を与えてその命を助けたジークフリート。
彼が生前と同じ過ちを犯さなかったのは、心の赴くままに行動するアストルフォと出会えたからですね。
アストルフォがホムンクルスの少年に助けを求められてそれに応えようとするのは、彼が英雄以外の何者でもないからなんでしょうね。
そして自らの心臓を心臓に与えて命を救ったジークフリートは、最初はマスターゴルドの命令通り少年を捕まえる事のために動いていましたが、それが結果的に少年自身に死をもたらし、頼られた以上は絶対に彼を助けると言っていたアストルフォの慟哭を目の当たりにする事になりました。
生前人に請われ、願われる通りに生きて来た彼は、ゴルドの命にただ従ったゆえに招いた死と、英雄として少年を守ることが叶わなかったアストルフォに、自らの心臓を差し出すことで償いとしたんでしょうか。
ジークフリートはそれを自ら選び、そうしたいと思って少年に心臓を与えたんだと思いますが、自分の意志を捨てて願望機として生きてきた彼の今回の死に様は、自分の願いを果たすことができた満ち足りたものになったんでしょうね。
なのでアストルフォにしてもジークフリートにしても、彼らが英雄と人々から呼ばれたその真の部分までを召喚によってマスターたちが縛ることなどできないんですね。
それがFateシリーズに登場する英雄と呼ばれたサーヴァントたちの面白いところだと思いますが、いろんな個性を持った英雄たちの矜恃や夢、そしてその哀しみに触れると胸が熱くなってきます。
ともあれこれで黒の陣営はセイバーを失い、赤の陣営はバーサーカーを失ったわけですが、同じギリシャ神話に登場するケイローンとアキレウスの両者の間に運命的な戦いのフラグが立ったり、今回攻め入ったメンツの赤の陣営のマスターたちが姿を見せないと云う不可解な状況も提示され、今後の展開が更に楽しみになってきた感じです。
そしてジークフリートの心臓を貰った少年にジークと同じような光る身体の紋様が浮かび上がったのも気になるところですが、彼を保護すると云うジークとの約束を果たそうとするルーラーのジャンヌとの絡みも楽しみですね。
後は自分のマスターも黒の陣営も結果的に裏切ってしまったアストルフォがどう動くのかと云うところですが、英雄であることから決してブレないこの屈託のない男のコは、この先何があってもへこたれ無いんじゃないでしょうか。
次回もジャンヌとアストルフォきゅん、そしてホムンクルスの少年に注目しながら、視聴して行きたいと思います。











◎こちらのブログ様にも感想記事が掲載されています。
空と夏の間さん
- 関連記事
-
- Fate/Apocrypha 第5話「天の声」この旗にかけてー、ジャンヌの信念。アストルフォの信念。
- Fate/Apocrypha 第4話「生の代償、死の償い」感想 さよなら優しい英雄さん。召喚で英雄を縛ることなどできないんだよ。
- Fate/Apocrypha 第3話「歩き出す運命」感想 デレるモーさんとフランちゃんから、萌えアニメの匂いがする。
この記事と関連する記事
MESSAGE
TRACKBACK
この記事にトラックバックする (FC2ブログユーザー)
-
第4話 生の代償、死の償い 赤のバーサーカー、スパルタカスがユグドミレニアの城塞に突撃する。彼を密かにつけて見守るアーチャー、アタランテ、ライダー、アキレウス。彼らはマスターの顔を見たことがない。魔力供給されているし、命令も伝わってくるので存在は感じている。 ユグドミレニアの黒の陣営が迎撃に出陣する。先ずはライダー、アストルフォが出撃する。槍が触れた右足が霊体化して消失。ヴラドの攻撃で串刺し...
ぬる~くまったりと 2017/07/23 -
Fate/Apocrypha 第4話『生の代償、死の償い』 感想(画像付) まさかジークフリードがここで退場とは…。 ホムンクルスの少年に命を与え死す、優しすぎる英雄だよ! そして少年がジャンヌちゃんのマスターになったってことなの? すごいドラマチックで、完全に主人公みたいじゃないですかw 赤の陣営のマスターはシロウに操られてるってことなのかな。 獅子劫以外は地味な感...
空 と 夏 の 間 ... 2017/07/23
COMMENT