2017
08/14
月

父親と再会したドロシーの消えない痛みと、スパイとなった彼女が描いてはいけない一瞬の夢が消えて行くのが切なかった。
けれども、ベアトリスちゃんの可愛さが大きな救いでしたね。
カギを開ける講習をベアトリスにするドロシーの様子が微笑ましかったですが、そんな彼女に父親と接触する事が分かっていて暗号文入手の任務を命じるコントロールは度し難い存在ですね。
しかし嫌々ながらも従うしかないドロシーは死体の身元を調べるモルグたちの仕事に加わり、いざという時の連絡役として同行するベアトリスも現場に潜り込みましたね。
そして予想通りドロシーと父親の諍いも起きてしまったわけですが、怪我をして人生が狂ってしまった父親から受けた痛みを持つドロシーと、父親に喉を機械化されたベアトリスの二人は、同じ消えようのない父親絡みの辛い過去を持つ事を共通点にして、前よりもずっと心の距離が縮まったように感じました。
ぶっちゃけこのエピソードの救いと言えば、ドロシーとベアトリスがさらにわかり合い関係を深めたその一点に尽きますが、僕は最後に娘の事を思って駆けて行った父親の姿をドロシーが見られて良かったと思いました。
そして、彼女には待ち合わせのバーで人生をやり直すぞと声を上げる父親の姿が浮かんでいたんだと思いますが、父親の暴力が元で家を飛び出した彼女は今はスパイなんですよね。
なので親子揃ってまた一緒に暮らすことなど出来ないと彼女自身も分かっているはずなのに、それでもバーで父親が現れるのを待つこの時だけは、彼女にとってとても幸せな時間じゃなかったんでしょうか。
父親がノルマンディー公の配下に絶命させられるシーンと並行して流れるベアトリスの歌が、まどろむような幸せとドロシーの淡い気持ちを乗せて響き続けるのは、なんとも切なく哀愁を感じずにはいられないラストシーンでしたね。
そして夢を語り合うアンジェとプリンセスの今後も気になるところですが、バラードも似合いそうなドロシーのおちゃめでセクシーなシーンをまた見れる事を楽しみに、次回を待ちたいと思います。




















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