プリンセス・プリンシパル 第12話(終)「case24 Fall of the Wall」感想 Run and live as Ange！私の愛する人よ逃げて、そしてアンジェとして生きて！

パラシュートに書かれたプリンセスからのメッセージ。
愛されていることを確認して、泣きそうなほど嬉しそうにするアンジェが愛おしくなるような飛行船脱出のシーン。
全てが終わって、再び仲間たちと歩み出すアンジェとプリンセスたちのその後が楽しみで仕方ない。


女王暗殺計画が実行の段階に入り、コントロール下のゼルダと植民地出身兵たちの指揮をとるイングウェイたちと共に宮殿の部屋に着いたプリンセスの元に急ぐアンジェたち。

そして暗殺計画と共にその首謀者として名を挙げるプリンセスの命まで奪うことも選択肢に入れているゼルダの事を彼女配下のスパイから聞き出したアンジェはもうなりふり構っていられないという感じでしたが、ここで前回フッと姿を消していたドロシーとベアトリスがプリンセスの身柄を確保しようと動いていたとアンジェの前に現れるんですね。

現れて最初はアンジェにプリンセスの救出には手を貸せないと嘘をついて見せるドロシーに、これまで大事な場面でアンジェに嘘をつかれてきたのをやり返していると感じてニヤリとしてしまいましたが、もう暗殺計画の時間がないと早く早くと今にも泣き出しそうなベアトリスが直ぐにドロシーがプリンセスを助けるために準備してきたのをバラしてしまったのは面白いシーンでした。

ドロシーもアンジェの手を取って嘘が直ぐバレたのをどこか照れ臭そうにしていましたが、テヘヘなドロシーに泣きそうなベアトリス、そしてプリンセスのメッセージにキュンとしたりスパイの厳しい顔をするアンジェに、いつものみんならしさを感じてちょっぴりほっこりしてしまいました。

その後は女王とプリンセスたちの居る宮殿を急ぎ目指すアンジェたちが兵士たちとド派手なカーチェイスを繰り広げながら、ノルマンディー公配下のガゼルに追い詰められてしまいましたが、この大ピンチに登場してくれたのが、東方から来た友人のちせちゃんでしたね。

一方プリンセスは暗殺計画で決行される天井落としを防ごうとその仕掛けを動かす鍵を持っていたイングウェイと分かり合えたものの、鍵を彼からスリ取ったことでゼルダに太ももを撃たれるという最悪の事態を迎えていましたね。

しかし、ちせの剣が道を切り開き、なんとかプリンセスを助け出すことができたアンジェ。
ドロシーとベアトリスも大きな力になってくれましたが、最後の土壇場で一宿一飯の恩義を返しに来たと照れ隠しで言いながら駆けつけてくれたちせがめちゃめちゃカッコよかったですね。

そして場面は傷ついたプリンセスを急ぎ治療できる場所へとお姫様抱っこで運ぶアンジェへと移って行きましたが、アンジェの肩にギュッと手を回しながら微笑むプリンセスと、抱きしめられて嬉しそうにするアンジェが、安堵と喜びと二人の絆の深さを感じているようで、最高のラブラブエンドを迎えてくれたんじゃないでしょうか。

ラストのCパートでは休暇のバカンスを楽しむ彼女たちに、再びコントロールのトップの席に着いたLから新たな指令が届きますが、スカイブルーに彩られたビーチに並んでチェアーに腰掛けながら、どちらともなく伸ばした手を繋ぎ合うアンジェとプリンセスに、ああ、面白い作品だったと、いつしかアニメを見る楽しさが満たされて行くのを感じていました。

プリンセス・プリンシパル。ストーリー構成も秀逸でアンジェたちも可愛く、とても楽しませてもらいました。
機会があれば、アニメ版の続編も是非見てみたいと思います。