魔法使いの嫁 第1話「April showers bring My flowers.」感想 紳士な魔術師エリアスの時折見せるお茶目な顔が可愛い。

エリアスの手によってエインズワース家に迎えられた智世。
今まで居場所の無かった彼女は、彼から初めて家族と言われて嬉しかったんでしょうか。
唐突な嫁にする発言に激しく動揺する彼女と、エリアスの掛け合いが面白くてほっこりする初回でした。

女王蜂と言われる特殊な魔法性質を持つ智世はスレイ・ベガであることを知らず、彼女を慕って寄ってくる魔法的存在の影響によって不幸な目に遭ってきたようですね。

作中エリアスは妖精などの親切や善意が人にとって好ましくありがたいものとは限らないと云う魔法の初歩的な事を智世に説明してくれましたが、その辺りの魔法に対する考証の設定も面白く、幻想的なカットと共に独特な雰囲気を醸し出しているところが先ずは面白かったです。

そして最初は自暴自棄というか、自ら自分をオークションの場に出していた覇気も何もない智世がエリアスとの出会いによって徐々に顔を上げるようになって行く展開が、時折お茶目なシーンを挟みながら描かれていくのは癒し系アニメとは少し違う和みというか、安心感を感じさせていたんじゃないでしょうか。

いきなり服を脱がして智世をお風呂に入れたエリアスは責任とって彼女を嫁にしなければなりませんが、その辺りのタイトル回収もラストでしっかり見せてくれましたね。

銀ちゃんの料理やエリアスの頭ナデナデで安心しきっていた智世が、妖精に神隠しに会う寸前にしっかり彼女を助けに来てくれたエリアスにお姫様抱っこされて嫁にすると言われた時には笑ったらいいのかほっこりしたらいいのか分からなくなってしまいましたが、このエリアスの唐突さがこれからも智世と視聴者を楽しませてくれるのかもしれませんね。

とにかくもとても良い雰囲気でスタートを切った魔法使いの嫁が、これからどんなストーリーと魔法の世界を見せてくれるのか楽しみにしたいと思います。

智世とエリアスのなんとも可愛く楽しい掛け合いと、魔法世界の残酷さや不可思議さも見せてくれたらと期待しています。