二次元美少女の笑顔を守りたい duple

笑顔は最高の魔法 ~Japanese Animation Review~

2017 10/09

クジラの子らは砂上に歌う 第1話「私たちの大事な世界の全てだった」感想

20171009084919553.jpg

砂の海を漂流する泥クジラの上で生活する人々。
印と呼ばれる特殊な能力を持った者たちと、それを持たぬ人々がそこで暮らすようになった理由は、まだ語られていない。


漂流島で放心していた少女と、なんでも記録せずにはいられない過書の病持ちと言われるチャクロ少年の出会いが、この世界の真実を知るきっかけになりそうなのを感じる初回。

チャクロ少年が語り手として進む物語と、童話のような感じもする作画が合わさり、独特の世界観を醸し出している事に惹かれ、これからがとても楽しみになってきました。

ともあれ、序盤は能力を持つが故に短命である運命を背負う印と呼ばれる女性のお葬式から始まりましたが、漂流島からチャクロたちが連れ帰ったリコスという少女と、泥クジラの執政を司る印の能力を持たない長命な者たちとの会話を見ていると、能力を使える者たちがそのように作られたデザインヒューマンのような感じもしてきますね。

チャクロが語っていたように、なぜ泥クジラで皆が暮らすようになったのか、そして能力を持たない長命な者が泥クジラの指導層として存在しているのかその理由が気になるところですが、無意識状態のリコスがチャクロを剣で刺そうとした辺り、命のやり取りをするような危なかっしい世界が泥クジラの外には広がっているらしいことを感じさせていたと思います。

そして長らくヤンチャして閉じ込められていたオウニ少年が外に人の暮らす世界が広がっているのなら泥クジラを捨てて出て行くと、リコスを拐って彼女の居た漂流島へと仲間を引き連れて向かって行きましたが、それに巻き込まれたチャクロを追って幼馴染のサミが彼の元へと行くのが予告の場面から見て取れますが、果たして彼ら泥クジラを出て行ってしまった者たちにはどんな運命が待っているんでしょうか。

リコスと話した長老たちのひとりが外の世界は昔のままだと涙を流しているシーンもあったので、長老たちは泥クジラで暮らす人々が外の世界に触れることを許さないのかもしれませんが、泥クジラいちの能力を持つオウニを連れ戻す以上に危険な香りが漂っているのを感じる伏線が幾つか張られていた気がします。

兎に角も次回を見てみないとまだなんとも先の読めないところはありますが、記録者としてのチャクロ少年が語り手として進んで行く展開の面白さと、お話そのものへの興味の高まりを感じる初回になったのではないでしょうか。

独特のタッチで描かれる世界の真実が明らかになって行くのを先ずは楽しみにして、次回の放送を待ちたいと思います。


20171009084918045.jpg
2017100908491938f.jpg
20171009084922215.jpg
20171009084922555.jpg
20171009084924468.jpg
20171009084925a4c.jpg
20171009084927925.jpg
20171009084928148.jpg
201710090849304ac.jpg
201710090849322c9.jpg
201710090849332a1.jpg
20171009084937f3e.jpg
20171009084935231.jpg
201710090849373a4.jpg
2017100908493962a.jpg
20171009084941c89.jpg
2017100908494255d.jpg
20171009084943f71.jpg
20171009084945b9f.jpg
2017100908501271a.jpg
201710090850136d0.jpg
20171009085015c7f.jpg
20171009085016101.jpg
20171009085017b8d.jpg
2017100908501962e.jpg
2017100908502042c.jpg
201710090850224e2.jpg
20171009085023778.jpg
20171009085025007.jpg
関連記事

この記事と関連する記事

クジラの子らは砂上に歌う 第1話「私たちの大事な世界の全てだった」感想

クジラの子らは砂上に歌う

スレッドテーマ : 2017年新作アニメ ジャンル : アニメ・コミック

(0)TB(6)

AFTER「妹さえいればいい。第1話感想 主人公の伊月の弟・千尋君が可愛すぎ問題です。そして那由多のエッチなセリフがご褒美過ぎる秋の夜。

BEFORE「干物妹!うまるちゃんR 第1話「干物妹の帰還」感想 楽しいうまるちゃんのアニメが帰って来た!

COMMENT

MESSAGE

非公開コメント

TRACKBACK


この記事にトラックバックする (FC2ブログユーザー)
  • クジラの子らは砂上に歌う第1話「私達の大事な全てだった」を視聴。 ニコニコでコミックス第1巻と第2巻が無料配信してたので読んでみた。 なので内容は第2巻まで知ってる。 初めはひょっこりひょうたん島的な物語かと思ったら全然違った。 これはアニメ版のキャンペーンのようだけど、ニコニコでは配信していなかった。 Netflixで探すと配信してたのでアニメも見た。 原作マンガの感想は後日。 第1話は砂...

    アニメとマンガの感想と考察 2017/10/16
  •  それは本当に「無い」のだろうか。 *すみませんがコメントのお返事は明日にm(_ _)m

    Wisp-Blog 2017/10/10
  • 砂刑歴93年。この年号がなんとも不吉ですね、流刑者の末裔みたいで。砂に浮かぶ島のように見える船ドロクジラ。のっけから葬式のシーン。死んだベニヒって若いな…と思ったら享年29歳。その死因は寿命。 ドロクジラには2種類の人種が住んでいる。・超能力=サイミアが使える代わりに寿命が短い印=シルシ。・サイミアが使えない代わりに寿命が長い無印=ムイン。面白いのはシルシの子はシルシ、とはなら...

    こいさんの放送中アニメの感想 2017/10/10
  • 砂刑暦93年、果てのない砂の海を漂流する漂泊船「泥クジラ」で暮らす人々がいました。 外の世界との接触がまったくないこの島の人口は513人。 感情を源とする超能力・情念動(サイミア)を有する代わりに短命な「印(シルシ)」と能力を持たないが長命な「無印(ムイン)」という種族からなる彼らは、小さな共同体を形成して穏やかに暮らしていました。 島の記録係である「印」のチャクロ(CV:...

    ぷち丸くんの日常日記 2017/10/10
  • 第一節 私たちの大事な世界の全てだった 泥クジラで暮らす人々。 チャクロ(14才)たち印にサイミアを教えてくれた教官のベニヒ(29才)が亡くなった。 今日は弔いの日、遺体は砂の海に流す。 チャクロは記録係、感情を文字にしてはいけない。 印とは情念動、サイミアを使える人の呼称で島の9割が使えるが  短命で30才前後で亡くなることが多い。 無印はサイミアを持たない者で長命で島の指導者となる。 チ...

    ぬる~くまったりと 2017/10/09
  • 「クジラの子らは砂上に歌う」 ハイ・ファンタジーは大好きなので、こちらも期待の作

    うたかたの日々 でぼちん珠洲城遥万歳 2017/10/09

Top