キノの旅 - the Beautiful World- 第2話「コロシアム」感想 最後に一人ぐらい派手に…キノさん激オコだったんですね。

スケベ犬とポンコツ。そう呼びあった陸とエルメスが再び出会う時は来るんでしょうか。
剣で弾丸を弾くシズと渡り合う、キノの凄腕っぷりに静かに震えるほど興奮を覚えました。

森の中にあるという素晴らしい国を訪ねたものの、そこは先代の王を暗殺した現行の王によって変わり果てたものになっていましたね。

入国の際に足を踏み入れた者を戦わせて市民権を与え、ひとつだけ国のルールを優勝した者が作れるという話を聞かされてキノが怒っているのを場面からも感じることができましたが、ラストでのキノの回想シーンによれば、彼の怒りは門番たちの説明によって悟った旅で出会った夫婦がこの国のルールによって酷い目にあわされた事から来ていたんですね。

そしてコロシアムでの戦いの準備をするキノの様子が静かだったのは余計にキノの気持ちを伝えてくるようでしたが、戦わされても降参すれば命を失わないで済むのが唯一の救いであり、次々と戦う相手を降参させて行くキノの強さも知ることができました。

しかし決勝で戦うことになったシズという男性はかなりの剣の使い手で、キノの放つ弾丸をことごとく剣で弾き、ついには懐に潜り込まれてあわやという感じでしたが、それを運転の際も手を通しているグローブで受け止めてしまうキノは、ただ銃の腕前だけの人ではなかったですね。

そして再びシズに降参することを求めながら、キノはついに用意した特製の弾丸で王を木っ端微塵に派手にやっつけてしまいましたが、シズが直後に降参して優勝者が自分と決まった瞬間に、優勝者の権利として次の王は市民通しが殺し合って勝ち残った者だと宣言するところは彼の怒りの深さを感じました。

ルールを決めた王も、そしてそれに従い多くの入国者が殺し合うのを見て楽しんできた市民も、キノは許さないんですね。

やがて国を後にし、シズと再び出会ったキノは彼が先代の王の孫だったことを彼から明かされますが、果たしてこの後シズがこの国に対して何かアクションを起こすのかどうかは、彼が決めることだと直接の言葉なく伝えるキノの何ものにもとらわれないところがいいですね。

シズのお供をする犬の陸が喋った時は驚きましたが、可愛いと撫で撫でするキノに嫉妬を浮かべたらしきエルメスが、口悪く陸を罵るところはなんだか面白かったです。

再び彼らが物語の中で出会うのかは分からないままの幕引きでしたが、なにやらキノのあることに気づいたらしき陸がシズに耳打ちしていたのは気になるシーンでしたね。

その辺りのキノについてのことが明かされるエピソードが来るのを楽しみに、これからも視聴を続けていきたいと思います。