魔法使いの嫁 第2話「One today is worth two tomorrows」感想 今日があるからこそ、いくつもの未来へと繋がって行く。それがどんな今日であろうとも…

未来のお嫁さんから胡散臭いとかおかしな人と言われるエリアス・エインズワースさん。
しかも楽しいハニムーンのはずが、智世がドラゴンにさらわれるという残念な展開に。

辛い過去から自分をオークションに出したらしい智世の母親との思い出が描かれましたが、ストレートに家族はどうしたのと聞いてくるエリアスに母親は死んだと智世はボソリと答えていましたね。

おそらくあまり話したくない事が多すぎて彼女は自身を売り、居場所を求めたんだと思いますが、そうした彼女の過去もその時には今日であり、そんな今日がいくつもの未来へと繋がって、運良くエリアスに買われたと言ったところでしょうか。

エリアスと出会わなければロクでもない未来へと進んでしまっただろう明日もあったわけで、とりあえず智世は幸運に恵まれましたが、魔法使いの見習いとして彼女が身につけるものを揃えに行った魔法機構技師のアンジェリカの店で、その幸運を招いたスレイ・ベガの力が危険な事を起こしてしまいましたね。

アンジェリカとしたら、エリアスが弟子に取ったという智世に魔法のレクチャーをしてあげようという感じだったんでしょうけど、智世の母親との記憶が彼女の中では印象的で忘れ得ぬものであった分だけ練習用の鉱石を花に変えて二人のいる部屋を埋め尽くしそうになってしまいましたね。

その辺り魔法にはイメージが大きく関わるというのを表現していましたが、エリアスが気づかなければ部屋ごとアンジェリカも智世も花畑に囚われてしまったかもしれないのがスレイ・ベガというものが持つ力の怖いところなのかもしれません。

エリアスは徐々にその力のコントロールの仕方を智世に教えていこうとしているはずですが、前回の妖精の件に続いて予断を許さない出来事が智世に襲いかかってくるのかもしれません。

アンジェリカの店から戻ったエリアスが地元の神父からドラゴンの様子を見てきてほしいと依頼を受け、ハニムーンもこの際にしてしまおうと一緒にアイスランドに連れていかれた智世がいきなりドラゴンにさらわれるという急転する出来事が起きてしまったのもそのひとつになるんでしょうか。

その攫われたという今日の事実が智世にまた新たな明日を運んでくるのでしょうが、それがどんなものになるのかは次回を見てのお楽しみですね。

引きこもりだの変態だの知人から弄られるエリアスが面白いところもありましたが、嫁を攫われてマジになる魔法使いの彼も見てみたいですね。
そして唐突に智世が恥ずかしくなるような嬉しいことも言ったりするんでしょうか、その辺りも楽しみにしながら次回を待ちたいと思います。