2017
10/26
木

あの世とこの世の間にある此花亭で夢のような時を過ごした母と娘。
嫁入りしていく娘さんのありがとうという言葉が心に沁みる。
寝ている間に蓮のお腹にひっついていた大きな卵がもたらす騒動から始まりましたが、毎日一緒に寝ているんだから棗の子よ!と責任を求める蓮がオモシロ可愛かったですね。
そして今度は皐のお腹にくっ付いたと思ったら、みるみる間に卵から孵ってウリ坊みたいな生きものが現れましたが、誰かが夢を食べる生きものがいたような?と言っていたように、その正体はバクなんでしょうか。
あまり嬉しくない夢を見た蓮と棗がいつしか夢の嫌な部分を忘れ、幸せに感じるところだけ覚えて目を覚ましたので、ウリ坊ちゃんは早くも仕事をしてくれたようですが、此花亭に居ついたこの生きものが今後どんな役回りをするのか楽しみに思います。
そしてお話はどんどん成長していく女の子と出会った棗がお漏らしでぐしょぐしょにされたり、彼女から憧れられたりと楽しい場面が続いていきましたが、母親に振袖を仕立ててもらって趣味が古臭いともらす彼女を綺譚に着付けてあげる蓮の優しさにほっこりしてしまいました。
ただ女の子は憧れた棗が蓮に抱きついたりするので即失恋してしまったようですが、恋を知った女の子の母親は花嫁衣装を彼女のために用意し始めるんですね。
そして自分がすでにこの世を去っていることを知る女の子は、此花亭でのひとときが儚い夢だと仲居頭の桐に気持ちをぶつけますが、母親を思えばこそ吐露せずにはいられなかった彼女に、狭間の世界に暮らす住人らしく応えてあげる桐の包容力と優しさが良かったですね。
やがて嫁入りの日を迎えた娘は母親の元へと挨拶向かいますが、廊下を歩く彼女に幼くて無垢な印象を持つ櫻ちゃんがぶつかってしまうところは娘の成長を感じさせる良いシーンだったと思います。
そしてその間母親は桐に喜びと感謝の気持ちを伝えていましたが、柚ちゃんが部屋に食事を運んでくると、そこにはもう母親の姿は無くなっていたんですね。
婚礼前に母親にありがとうと伝えることができた女の子。
そして嫁入りしていく娘の手を取って共に旅立って行く母。
その幸せそうな後ろ姿と、お客様をもてなすことができた柚ちゃんの嬉しそうな笑顔が、此花亭に咲く花の柔らかな花弁と重なって心が和らでいくのを感じました。
そして今回も美しいシーンが多かったですね。
このはな綺譚、次回も楽しみにしたいと思います。



















◎こちらのブログ様にも感想記事が掲載されています。
空と夏の間さん
ぬる〜くまったりとさん
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