2017
11/05
日

流れ者の魔術師に騙され、霊薬作りの実験に使われたマシューとミナ。
ウルタールの澱みとなってしまったマシューとミナを消すのではなく、人の魂が巡る環の中に返す智世の浄化シーンが美しく幻想的でしたね。
魔術師ミハエルからエリアスは自分を魔法への知識欲などを満たすために利用していると言われた智世。
そしてスレイベガである彼女の寿命の短さにも言及し、エリアスの手から救うみたいなことを言ってきたミハエルに、智は真実がどうであろうとエリアスから離れることはないときっぱりと言い返しましたね。
その理由は自らオークションに出た自分に初めて必要な者として彼が接してくれた事も彼女が主張したようにあったのだと思いますが、後のミナとのシーンにあるように、多くのものを見る力がある智世はそのスレイベガの力によってエリアスの本心とミハエルの善意を感じていたからではないでしょうか。
おそらくミハエルは今までの話の折々に出てきた魔力の強いスレイベガを欲する者ではなく、全くの悪人ではないと感じましたが、きっぱり断る智世にしつこく手を出さず、浄化を見守っていたのがその証拠のように思いました。
もちろん嫁に手を出されて荒ぶるイバラの魔法使いとして姿を現したエリアスも頼もしかったですが、浄化のお手伝い担当のエアリエルから遅い!とポカスカやられるまでがお約束なんでしょうね。
そしてお話はウルタールの澱みを浄化する本題へと進んで行きますが、自分と夫のマシューを消してくださいと頼んでくるミナに、消してしまう以外の方法を必死に見つけようとする智世が頑張ってくれましたね。
九つ目の命である自分が犠牲となって二人を人の魂が巡る環へと道案内をしようと歩み出る猫の王のモリィの責任感と生き様に目が潤っとしてしまいましたが、その刹那に巡る環と自然界の営みを理解し、エアリエルの風をもって二人を昇天させてあげる智世の強い意志と優しい気持ちに心を打たれてしまいました。
やがて世界は花園と化し、そこで再会したマシューを抱きしめるミナの儚くも嬉しそうな顔に涙がこぼれそうになってしまいましたが、花弁となって風に乗って飛んで行く二人のシーンがとても美しく、彼らを見送った後で、ふと私はいつ死ぬんだろうと口に出す智世に深い感慨を覚えました。
そしてそんな智世を見守るエリアスの姿が映し出された時には、彼女が環に帰るその日までずっと彼と一緒に居られるといいなと感じました。
魔法使いの嫁、次回も楽しみにしたいと思います。







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