宝石の国 第10話「しろ」感想 フォスフォフィライトは6度鐘を鳴らす

遠くにいるとボルツのことが大事に思える。僕もだ…。
近くにいても離れていても大切なダイヤモンドをボルツはお姉ちゃんと呼んでいる。

強くなったフォスとペアを組むと言ってきたボルツにダイヤモンドの存在を思い浮かべたフォスは、就寝中の金剛先生の判断を待たずに仮とはいえ結局ボルツの申し出を受けることになりましたね。

そしてダイヤモンドにそうなったことを説明しに行くのはかなりの勇気がいる事だったと思いますが、ダイヤモンドはフォスの話を聞いて一瞬クラクラしたものの、やっぱりボルツがフォスのことを放っておくはずがないと了承してくれましたね。

しかしクラクラした様子といい、放心したように心配する宝石たちの前で花瓶に花をさす姿が儚くて愛おしくなってしまいますが、そんなダイヤモンドの気持ちをボルツが埋める間も無く、フォスと彼女は新型の巨大な月人と遭遇してしまいましたね。

それはあの強いボルツでさえ斬り込むのが難しくなる六本の腕を持ち、一度退却しながら寝ている金剛先生を起こしに行くという手に出るしか選択肢が無くなってしまうほどの強さでしたが、二人を追う月人が宝石たちの住まいである学校の中に入り込んでしまうことに。

そして見回りなどの任務に出ずひとり部屋に残っていたダイヤモンドがその巨大な月人に追われることになってしまいましたが、逃げ惑うダイヤモンドにハラハラしたり、月人と向かい合う覚悟を決めた彼女のギリギリな戦いに緊張しっぱなしでした。

もう少し早くボルツが来てくれたら、ダイヤモンドは砕けるまで戦わなくて済んだのかもしれませんが、やがて彼女を見つけたボルツは砕けるまで戦い倒れたダイヤモンドに何を思ったんでしょうか。

見えない目の部分でボルツの姿を映すダイヤモンドは遠くにいるとボルツのことが大事に思えると伝え、僕もだと答えたボルツはダイヤモンドへの愛しさと彼女を置いてきてしまった後悔でいっぱいになっていたのかもしれませんね。

そしてもう一つのボルツの気持ちは振り返りながら視界に入ってくる月人への怒りだったと思いますが、ダイヤモンドが折れた脚で斬ったことで二つに分裂した月人とどうやって戦うんでしょうか。

はたして、フォスが二人のために変化した身体の本領を発揮するのか楽しみなところですが、鐘の音に待機していた宝石たちの動向も気になるところです。

なんとか巨大な月人を倒してダイヤモンドちゃんには一刻も早く美しい身体とボルツとのツンデレイチャラブを取り戻してほしいと思いますが、緊張感に満ちた展開が続きそうな次回を楽しみに待ちたいと思います。