2017
12/17
日

自分の本当の願いに気づくモードレッド。
そしてジークへの愛を突きつけられ、堕とされる聖女ジャンヌ。
戦闘機で空中庭園の玉座に座るセミラミスの前へと歩を進めたモードレッドと獅子劫はそのまま戦いへと突入しましたが、二重召喚によってキャスターの力を持つセミラミスに接近するのもしんどいようでしたね。
そしてあらゆる水分を毒へと変えるセミラミスによって獅子劫を玉座の間から逃がしたモードレッドは自らの血も毒化したことでかなりの窮地に立たされますが、その中で父アーサー王が選定の剣を抜かんとする場面に立ち会い、自分が父の玉座を奪いたかったのではなく、国民のために滅私的な生き方を選んだ父親を助けたかったという本当の願いに気づくんですね。
そしてもうこの時点でモードレッドの心が救われたと感じましたが、翻ってそういう自分でありたいならば、父とは真逆のただ君臨し蹂躙しようとする女帝という権勢を望むセミラミスをモードレッドは許すわけにはいかなかったんじゃないでしょうか。
だからこその負けられぬ戦い。父への思いと本当に自分がなりたかったものを全部乗せた一撃を放つために魔力を供給してくれる獅子劫はもはや無二の親友と言っていいでしょう。
セミラミスの召喚した魔物を粉砕し、見事モードレッドが父から簒奪した白銀の宝剣はセミラミスの霊核を両断しましたね。
しかしその身をサーヴァント同士の戦いの渦中に飛び込ませてモードレッドに加勢した獅子劫は致命傷を受けてしまい、モードレッドと同じように、自分が後継者などではなく、亡くした養女の女の子を求めていたことを改めて自覚するんですね。
もはや望みに手の届かないとも言えるモードレッドと獅子劫に目頭が熱くなってしまいますが、本当の望みを伝えてくれたマスターの最期を看取り、本当の望みを思い出したサーヴァントは安らぎ満足したように消滅していきましたね。
そして一方首魁であるシロウの元を目指すジャンヌは、シェイクスピアの劇場仕立ての宝具によって自身の生き様を見せられると同時に精神を責め立てられ、ついにはジークへの愛情が憑依している女性のものではなく、自分のものであったことを気づかせられて膝を落としてしまいましたね。
ジル・ドレの友情出演までさせてくるシェイクスピアの責めにこのままジャンヌは打ち倒されてしまうのか、身体を借りている女性がそれはあなたの気持ちですと伝えられなかったことを悔やんでいるようですが、聖女であることを断ち切って一人の女の子としての気持ちにジャンヌは向き合うことになるんでしょうか。
生真面目すぎるところのあるジャンヌちゃんの気持ちを解放するにはジーク君のアクションが欲しいところですが、さてはて大戦の中で生まれた乙女の気持ちの行き着く先を楽しみに、先ずは次回を待ちたいと思います。































◎こちらのブログ様にも感想記事が掲載されています。
空と夏の間さん
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