2017
12/17
日

月夜の晩に妖精の花が咲いたよ。
リンデルの歌がどことなく牧歌的で、とても美しいシーンでしたね。
チセが出かけているためなのか、なんとも言われぬ寂しさを漂わせているエリアスの様子から始まりましたが、チセの方はリンデルが語るエリアスの昔話が続いていましたね。
そして自分が何者かわからず、人も食べたことがあるかもしれないというエリアスを、リンデルがその包容力とお茶目なところで上手に受け止めてあげているように感じましたが、彼の元で過ごした月日が今のエリアスを育ててくれたんでしょうね。
ときおりチセと一緒にいる時に見せるデフォルメ化された楽しいシーンも師匠というか、弟子を取れないので彼を知人としたリンデル譲りのものなんでしょうか。
さておき魔法使いの杖は自分で先ず原木から削り出すものと言われたチセがものすごい集中力で日の暮れかける頃には形にしてしまいましたが、リンデルから出された自分と語るという事をしながら、杖作りと同時に自身の気持ちと素直に向かい合えたようですね。
そして、そんなチセの様子にリンデルは気づいたのか、月夜の晩には花をつけるという苔が広がる湖畔で歌を歌いだし、それに乗って妖精たちが集まり楽しげに踊り出しましたが、いつしか小さな花弁を開かせた花が風にわずかに舞うことがチセを湖の水面へと連れて行ってくれたんでしょうか。
そこには横を向いて立っているようなエリアスの姿が映り、その姿を見つめて何事かを思うチセにエリアスはリンデルの力で家とそこが繋がったんだろうと伝えていましたが、リンデルからあなたの昔の話を聞いたのでと言うチセに、エリアスがあのジジイ余分な事をと毒づく間もなく、今度は私のことをあなたに伝えたいとチセは言うんですね。
それを聞いたエリアスの目の光が一瞬少し増したような気がしましたが、おすそ分けとエリアスの映る水面に苔の花がチセの両の手のひらから優しく流され、水面を挟んで手と手を合わせるように言葉を交わし合う二人が見つめあっているような形になったのは、なんともロマンチックなシーンでしたね。
そして、君が居ないと家が寒いと火をくべていた暖炉のお役目も終わり、エリアスは杖を作り終えたチセの帰りを待つばかりとなりましたが、まるで子育てをしているようだともらすリンデルが心なしか楽しそうに微笑んでいるように見えましたね。
次回はいよいよお家に帰ってくるチセとエリアスの再会となりますが、エリアスがどんな面白いシーンを見せてくれるのかを楽しみに、次回を待ちたいと思います。



















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「僕は人を食べたことがあるのかもしれない」なかなかに衝撃的なエリアスの告白なので
うたかたの日々 でぼちん珠洲城遥万歳 2017/12/17 -
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Wisp-Blog 2017/12/17
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