2017
12/22
金

地球の人たち、そして愛する人たちのために去っていった犬屋敷さんと皓。
ロボットになって自分を見失い、多くの人の命を奪ってしまった皓も、そうならなければ普通の少年だったんでしょうね。
自分を好きでいてくれる女の子と、幼馴染の男の子に死んでほしくないと犬屋敷さんに自爆スイッチを押してくださいとお願いした彼が放った閃光で全てを悟った安堂は空を見上げてどうしてこんなことに!と嗚咽するように泣きじゃくっていましたが、ただそうとしかできない哀しみが画面いっぱいに広がっているようでした。
そして多くの人たちを皓の起こしたテロから救い、自分のこれまでの人生や性格が自分を皓とは違う正義や人助けのために機械の身体を使うことになったんだと感じていた犬屋敷さんは息子に勇気を与えてこの世を去って行きましたが、ラストの傷つきながらもいじめっ子をとっちめた息子さんの姿が印象的でしたね。
まさしく犬屋敷さんと皓は作中真逆の存在として描かれたわけですが、人はどちらにもなりうる。
そして誰かを愛したり、大切に思ったりする気持ちはどちらになってもけっして人からなくなるものではないと感じるストーリーだったと思います。
地球の滅亡や機械化された身体という極端な話で楽しませてくれた作品ですが、そこまで行かなくても大きな変化や困難が自分に訪れた時にあなたは犬屋敷さんと皓のどちらになりますかと問いかけられているのも感じました。
ともあれ、漫画賞を娘さんが受賞したり、多くの人たちの未来を守ってくれた犬屋敷さんは頑張りましたね。
拾ってきた犬の花子が彼の奥さんや娘さんに負けず犬屋敷さんにラブだったのが面白かったですが、なかなかにハードな内容のアニメでしたね。
原作者さんの次作に期待しながら、ノイタミナが生み出す作品の今後も見守って行きたいと思います。









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