2013
12/01
日
だが、、風はただ吹いているのであって、そこに何者もの意志も存在しない…
プラネットを出て、外の風を感じたいと望んでいたノーセンス。
荊たちの行動に触れ、人というものを見てみたいと思い出した遥人。
自然の営みと人間、そして発展のために失ったもの。旧首都。
しかし、それでもなお命は続いていく、という大きなテーマを感じさせる回だったと思います。

あらすじ(公式サイトから引用)
急激に迫り来るゾーンを回避するため、荊たちは脱出作戦を練り始める。
八方塞がりの状況下で、荊はかつて旧都心を走っていた電車を利用する案を思いつく。
第一師団を惹きつける陽動班と電車を動かせるようにする整備班に分かれ、着々と準備を進める荊たち。
その一方で息吹の陣痛が再び始まってしまい、駆けつけた五次郎はタエ子に息吹のお産を依頼する。
不安で押しつぶされそうになるタエ子だったが、前回救出したあやめ婆さんの協力もあり、自ら子供を取り上げる決意を固めるのだった。
翌朝、陽動班・整備班の準備が整う。
ゾーンから脱出するため、息吹を無事に出産させるため、それぞれの目的を果たすために作戦が決行されるー。

感想 : 初回からコッペリオンの映像を見続けて、とても印象的に思っていたのが、色を失った旧首都の景色とは対象的な空の色。
白い雲がたなびき、爽やかな色合いの空が多かった記憶があります。
それが今や、真っ黒な感じで、荊たちの方へと迫ってくる感じです。
風自体は当たり前に気圧の変化などが原因で吹いているのでしょうが、それを真っ黒にしてしまったのは、人でしたね。
初回の風の音もとても印象的でしたが、ヘリや救出シーンなどで描かれ続けてきた空の様子が、伏線としての意味もあったのは、作品の妙を感じさせるところだと思いました。
本来命を持たないロボットのノーセンスが、風を感じたいというのも、故意ではないにしても、発展のために旧首都を汚染してしまった人間たちが忘れていた、自然の営みというか、生命を育んでいるものをつい忘れてしまった事と対になっていて、とても深いものを感じさせる部分だと思います。
そして、そういうものを対比させながら描いていく中で、あやめ婆さんが元産婦人科医だったり、その助けを得たタエ子が命を取り上げる決心をしたり、失敗しようが、困り果てようが、押しつぶされそうな何かを背おわされたとしても、次の生命は生まれてくるし、荊やタエ子のように前を向くしかないんだなと感じました。
コッペリオンの場合は、スケールの大きい汚染という失敗ですが、地球と命、そして忘れてはいけないものに思いを向けさせてくれた、物語の根っこへの導入のエピソードだったのかなと思います。
「夕陽」の回もそうでしたが、こういうよく練られた回があるので、見ていてとても面白いです。
次回は、電車を復活させての脱出劇ですが、陽動を担当する荊たちと小津姉妹が、どんな顛末を迎えるのか、
そして題名が「人間」となっていたので、作品の大きなテーマの回収もあるかもしれないし、なにが描かれるのか楽しみなところです。
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