2014
06/23
月
Good byと言わず、続きは原作で。
劇場でもそうでしたが、2人が差し向かいになる時の、王都をバックに雲が沸き立ち、空の様子が変わっていくところが好きです。
そしてシギュンによって鍛え上げられた靭帯と十字形投擲武器を、血反吐を吐いて闘いながら徐々に使いこなし、反動に揉まれまくるさまが凄いですね。
脇を固めるイオ大佐やナルビィ、ナイル、ロギンの闘いも全体をキュッと引き締めている感じがして、いい最終話になったと思います。
原作では、狭い空間を利用して、大小の十字手裏剣で敵を薙ぎ払い、ボルキュスとサシの勝負に持ち込むライガットの映像版に負けない熱さも楽しめるので、お勧めしておきたいと思います。

あらすじ(公式サイトから引用)
平和だった街を破壊するゴゥレムの群れ。
激烈な市街戦をくぐり、デルフィングは決戦兵器を手に最終形態へと生まれ変わった。
友と出会い、時をはぐくみ、やがて訪れた別れ、死。
過ぎ去った時間は取り戻せなくとも、決着はつけなければならない。
すべての人々の想いを背負い、ライガットはボルキュスとの最後の闘いへと立ち上がる。

好きな人はこの作品から離れられなくなる。そんなゴゥレム同士の闘いでしたね。
ボルキュスは闘いながらライガットが100万人に1人の確率で生まれる魔力無者である事に気づきますが、
戦闘の最中の凌ぎ合いの刹那を楽しんだり、古代のゴゥレムと魔力を持たないライガットの組み合わせに意味を求めるような部分が、彼の人となりの面白いところと思います。
そんな敵だから闘いも盛り上がるのでしょうが、彼の乗るヒュケリオンの足が折れなければ、勝敗の行方は異なるものになっていたかもしれない、そんなギリギリの闘いもやがては決着がついてしまいました。
まだまだ見ていたかったと思いますが、同時に描かれる戦争の虚しさや悲しさ、悲惨さに俯いてしまいますね。
ゼスの家族が映し出されたり、ライガットの弟が兄に向かって、こんな事をしていたのかと言葉を投げるシーンは胸に突き刺さります。
けれどもライガットは友を守るため再びデルフィングに乗る。
ホズルとシギュンの胸中には彼に言葉として伝えられない想いがあると思いますが、それでもそれぞれが進んで行かなければならない、そんな苦い風味のあるエンドに感じました。
機会があれば、再び映像化されたブレイクブレイドを見てみたいと思います。
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COMMENT
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No.172 エミマルさん、こんにちは
終了後にOVAの新情報が流れないかと期待していたんですが、何もなかったのでちょっと心配してますが、引き続き公式サイトをチェックして行こうと思います。
正直ジルグとライガット、そしてボルキュスの絡みは編集版なので、原作よりに直してくるとかは、あまり期待していませんでした。
ボルキュスを倒して叫ぶライガットの方が個人的には好きですが、劇場版は5章あたりから当時の劇場アニメにありがちなボヤけた終わり方に向かっているのを感じていたので、これはこれと受け止めた記憶があります。
なので、今回の再編集版もスペルタ部隊戦も、ゴゥレムの戦いを楽しむ事に集中していました。
その点は、放映当時から数年経ちますが、今見てもやっぱり見応えがあるし、他のロボものには無い魅力があると思います。
スペルタ部隊戦が見れたのは、本当に嬉しかったし、作ってくれて良かったと思います。投稿者:甘エビver.2 2014/06/24 (火) 10:01
No.171 No title
こんばんは、原作が終わっていない中で上手く終わらせていたように思います。
ただ、やはり私は原作の方が好きですかね。原作のライガットの精神状態はかなりヤバい気がしますが...アニメ(映画)の尺の都合はあると分かってはいるのですがやはりもう少しライガットとジルグの関係はアニメでも掘り下げて欲しかったです。
それでもアニメでジルグVSスペルタ部隊が観れて良かったです。good byとありましたがOVAも楽しみです。