
メルヘンなのに悲しくなる誘拐シーン。
見てて辛すぎます。シエルは早く事件を終わらせて欲しい。
しかも警察官にとどめをさすのを躊躇するドールに、ジョーカーが躊躇してはダメと言うし、
サーカス編のどうしようもなく不条理で、不幸で、不遇で、それでも生きていく者たちが狭い選択肢を選ぶしかないという辛さが、煮詰められたような誘拐のパートでした。
そしてAパートでは、死神と悪魔が同室になるという面白さの裏で、
死神が貪欲な悪魔が上品ぶるなと言えば、一方の悪魔は死神の仕事を減らしてさしあげましょうかと、遠回しに食い散らかしてあげようかと返す始末。
これじゃあ攫われた子供たちに、何の救いも無いですね。
そして攫っているサーカス団の人たちも露と消えてしまうことになってしまいそうに思います。

ただ唯一の救いはシエルになるんでしょうね。
サーカス団の暮らしの辛さより、それ以前の方がキツかったと同室のソバカスから聞かされたシエル。
彼自身も冷水を浴びる事となり、刻印を見られたり散々な目に会いました。
そしてくさってしまう坊ちゃんに向かって、らしくないというセバスチャンの言葉が投げられます。
この一言に、シエルは過去の事が蘇り、彼は一気に不遜な態度に変貌しました。
それを見て、愉悦の入ったような口ぶりで主人に返事を返し、瞳を赤らめるセバスチャンはやはり悪魔ですね。
この不条理の中でうごめく業と主人を相対させて、とても楽しんでいるようにも感じました。
しかし、シエルは何かが救われるような、死神や悪魔が予想もしない解決をしてくれるんじゃないかと期待しています。
なぜなら個人的に誘拐のパートのような演出ややり方は大っ嫌いというのもあって、余計にシエルにとっとと事件を終わらせて欲しいという思いもあるんですが、
ある意味悪魔の意表をつくというシエルの魅力が、セバスチャンが彼から離れられない理由のひとつではないでしょうか。
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