残響のテロル 第9話「HIGHS ＆ LOWS」感想

今回の爆弾ハイローゲームは、置いて逃げてった新への意趣返し！？
だとしたらハイヴはとんだツンデレさんですね。

リサに抱かせた時限爆弾を解除してあげるからと、冬二に新を裏切らせようとするハイヴ。
美しい夜の観覧車の静けさが、よけいに緊迫感を煽ってくる演出も面白く、映像に目と意識を引き込まれる感じです。
空港回のようなハデなのもいいですが、こういうジリジリするのもいいですね。

そして一方では柴崎が施設で行なわれていた5歳以下の児童に対する薬物実験という真実に行き着きましたが、彼自身の左遷の原因ともなった代議士秘書の案件と繋がっていて、全てのゴールの釜が口を開き、深い闇を覗かせているようでした。

観覧車がゆっくりと高所へと2人を載せていき、それが地上へと降りて来た時、リサと冬二はどうなるんでしょうね。

深い闇、ダイブした代議士秘書、銃に撃たれながら鉄柵から飛び降りた新、気を失い倒れたハイヴ、全てが高低という題名のイメージと重なっているのを面白いと思いましたが、
新たちが盗んでいたのが秘密裏に日本が開発していた核爆弾というのに、血の気が引くのは悪いジョークのような感じでした。
謎を明らかにしながら、それ自体をイメージとして構成に絡ませた面白い作りの回だったと思います。



あらすじ(公式サイトから引用)
リサをとらえたハイヴは、ナインのツエルブを呼び出す。
リサを助けるべきかどうか。二人の時間は限られている。
その一方、調査を続けていた柴崎はアテネ計画の存在を知る。
アテネ計画とは、いったい何だったのか。
ようやく探り当てた関係者の青木は、柴崎に重い口を開く。



リサの生きるのに満足したような表情と涙につられて泣きそうになりました。

そして私を置いて逃げてと言うリサの元を離れない冬二は結果的に新を裏切ってしまいましたが、新もそれを読んでいて、爆弾を回収に向かっていたあたりはこの作品らしい展開でしたね。
しかし核爆弾を持って、新はこれからどうしようとするんでしょうか。

ハイヴが倒れたので、彼の相手は警察がしばらくする事になると思いますが、ちょっと単独行動ではキツい感じですね。
そこに柴崎か冬二が絡んでくるのか気になるところですが、彼の果たそうとしている目的がもうすぐ明かされると思うとわくわくしてきます。

ところで、施設の過去のシーンで冬二の隣に立っていた児童が新じゃなくてリサに見えたのは気のせいでしょうか。
真実を語った青木によれば、ハイヴと新と冬二の3人しかいないはずですが、ただ単なる思い違いなのか、それとも何か隠し球が最後に用意されているのか、とても気になってきました。
ともかくも終盤へと走り出した次回を楽しみに待ちたいと思います。

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