2014
11/16
日
彼女の鼓動に乗せた想いをティグルは感じたんでしょうか。
自分を守るために傷ついたティグルの元にはずっとティッタが付き添っていましたが、エレンは本当は泣きじゃくって片時も彼の側を離れたくなかったんじゃないかと思いました。
しかし彼女は戦姫であり、次の戦いが迫る中、ひとりの女の子として感情を表に出せない立場であることが切ないですね。
ティッタに丁寧に席を外してくれるように頼み、ほんのひと時でしたが自分の想いを感じて欲しいと、傷つき眠っているティグルの手を胸に当てたエレンにキュンとしました。
そしてお前の民を守るために、兵を預かると言うエレンは、ひとりの女性としてひとりの男性であるティグルを想い、同時に民を守る領主として、領主であるティグルも好きなんでしょうね。
戦姫という責任を果たすことが優先する中、女の子としての気持ちを出さずにはいられなかった。
そんなエレンがとても愛らしく思えてきますね。
そしてこの後、ティグルが戦う術を強く求めたのも、エレンだけに戦わせてはおけないという気持ちからでしょうか。
きっとティグルは、エレンの鼓動を感じたのだと思いました。

あらすじ(公式サイトから引用)
黒騎士ロランからエレンを守るため、重傷を負ってしまったティグル。
銀の流星軍は撤退を余儀なくされ、エレンはやむなく、「人間に竜技を使う」という戦姫にとっての暗黙の掟を破ろうとしていた。
一方、傷ついた身を推して、戦う術を思案していたティグルは、黒弓に導かれるままにある神殿へと辿り着く。
そこは夜と闇と死の女神、ティル=ナ=ファが祀られた神殿であった。
「力が欲しい?」ーーはたしてその声は黒弓か、女神のものか。
声は力を欲するティグルに対し、恐るべき条件をつきつける。

神殿で射たれたティッタはどうして泣いていたんでしょうね。
エレンが戦うことで愛情を表現するならば、ティッタはどこまでもティグルについて行くことでそれを示そうとしています。
力が欲しいなら、その覚悟を見せてみろと女神にティッタを射るように試されますが、この時ティッタは憑依されながらも意識があって全て見ていたんじゃないでしょうか。
そして彼を信じきるならば、矢で射たれることを怖れないはずが、それでも怖れてしまった自分の気持ちが悲しかったんだと思います。
身に危険が迫っているので、当たり前の感情なのに、それでも彼女にとっては泣き崩れてしまうほどのことだったんでしょうね。
エレンからも、ティッタからもこれほどにまで想われて、ティグルはしあわせものですね。
なので黒弓が言ったように、彼には強くなって欲しいと思います。
さておき、「俺の民を守るために」ティグルが身につけ出した力で、ロランは敗れてしまいましたが、ロラン自身も民を守るために国王から宝剣を授かったんですね。
しかして今回の戦いは王から直接命令を受けたのではなく、テナルディエとガヌロンという信用の置けない者たちからの言づたえだったことが、竜技さえも退ける彼を迷わせてしまったのが勝負を分けてしまいました。
実直で勇敢な彼の王への想いも、ティグルの想いと根は同じだったので、暗躍するというか好き放題しているテナルディエを成敗した暁には、ロランとわかりあう機会が巡ってくるのを期待したいですね。
先頭のロランがエレンを追ったため、突撃型の弓の陣形が伸びているところへ、背後を突きに現れたマスハス。
連携の取れた騎馬あっての戦術を崩す、川の氾濫のために働いたユーグと、戦姫以外の男性陣の協力者たちも増えていくといいですね。
今回はロランとの対決を進ませながら、ティグルの守る力と、エレンとティッタの彼への想いも踏み込んで描いた回だったと思います。
いよいよテナルディエとの戦いが幕を開ける、次回に期待してます。
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あらすじ(公式HPから抜粋) 黒騎士ロランからエレンを守るため、重傷を負ってしまったティグル。銀の流星軍は撤退を余儀なくされ、エレンはやむなく、「人間に竜技を使う」という戦姫にとっての暗黙の掟を破ろうとしていた。一方、傷ついた身を推して、戦う術を思案していたティグルは、黒弓に導かれるままにある神殿へとたどり着く。そこは夜と闇と死の女神、ティル=ナ=ファが祀られた神殿であった。「力が欲し...
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