2014
12/15
月
そして今まで伏せられていた様々な思惑が登場人物ごと動きだしたのを感じます。
ページ数もボリュームのある巻なので、大友ラブとしか思えない鏡さんや、相馬多軌子の意外な場面での登場、そして双角会掃討作戦を進める中にあっても、敵味方等しく理不尽な死を許せない天海部長の魅力などをはじめ、内容も盛りだくさんになってますね。
☆『D』襲撃事件以降、陰陽塾を取り巻く環境は激変。塾を退塾する生徒が続出していた。
そして春虎もあの戦い以来、自分の中で何かが変わり始めているのを感じていた。
そんな折り春虎たちの前に新たな人物が現れーー!
感想 : 多軌子の存在、幼女先輩の素性など、今後を大きく左右する彼女たちのことが気になるところですが、この巻で私の目を引いたのは、やはり春虎の成長と京子の心理描写でした。
それは鏡の式神シェイバの暴走を舞台に進んで行きますが、目の前で命を奪われる人を見て動揺する京子は、それまでとは一変してクラスの仲間をリードする存在から叩き落され、呪術の入り口にようやく立ったばかりの天馬にさえ、気概と覚悟の面で置いていかれてしまった感じですね。
実際に彼女を置いていくわけではありませんが、その直後に起こる夏目の男装バレが、彼女の気持ちを幼い日の約束ごと砕いてしまいます。
この辺りの彼女の心の様子が、かなり丁寧に書かれていて、春虎たちとの関係が今後どうなってしまうのか、アニメ版を見たとき以上に心配し、より京子という女の子が理解できたと思いました。
そして同様の意味で、春虎が頭をフル稼働させ、見ることに集中し、やがて夏目の危機に覚醒する流れはめちゃめちゃ熱かったですね。
最後の大技が披露されるまでページをめくる手が止まらないほどでした。
京子をより理解できたことと併せて、この巻を読んで良かったと思います。
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COMMENT
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No.231 エミマルさん、こんにちは。
ほんとにアニメ版はもったいない事をしましたね。
いろんな事情があったにせよ、主人公の見せ場をおざなりにしたのはいけませんでしたね。投稿者:甘エビver.2 2014/12/16 (火) 07:22
No.230 No title
こんばんは、6巻からだんだんと伏線が回収され始めて7巻は今までの春虎の修練が一気に爆発する巻ですよね。春虎最大の見せ場だと私は思っているのですがアニメは今までのカットもありますが大友先生VS道満や天海部長VS比良田の時ほど力を入れていないように感じられたのも残念でした。
アニメは2クールできりのいい第一部が終わる9巻までやりましたが大友先生VS道満で盛り上がる6巻か春虎覚醒の7巻まででじっくりアニメ化した方が良かった気がします。短編を挟むなら2クールで6巻までやって2期ができたら1クールで7~9巻をやれば上手くアニメでも描けたのではないかと思ってしまいます...