2014
12/28
日
良いパンチでした。最終話でヒロインに思いっきり叩かれる主人公はなかなかおりませんが、あれが無ければティグルは憎しみに飲み込まれ、魔弾を放つ暴君になっていたかもしれませんね。
それこそが姿を消したガヌロンの狙いのように思えますが、スターウォーズ的に言うと暗黒卿になるところをヒロインと今は亡き従者の声に救われたという感じでしょうか、戦い終わり王宮前に立ち並ぶティグルたちのカットが英雄譚のお約束シーンのように思え、1つの戦いが終わったことを感じました。

あらすじ(公式サイトから引用)
失意のどん底にいるティグルに、エレンは戦いを放棄することも1つの手段だと語りかける。
それでも戦士の誇りは持ち続けるというエレンに、ティグルは自分にも意地があることを思い出し、心を奮い立たせるのだった。
翌日、ブリューヌ王国宰相ボードワンがティグルのもとを訪れた。
ボードワンは一刻も早く、レギンをブリューヌ王のもとに連れて行くことを進言する。
だが、追い詰められたテナルディエが、その行く手を阻むことは明白だった。
「ーー最後の決戦だ。」アルサス、そしてブリューヌの未来をかけ、ティグルはテナルディエ軍と相対する。

最期はザイアンの父親として討たれたテナルディエ。
悪役の最後としては最高の退場だったと思います。
策を練り、軍を整えれば彼には勝算があったのでしょうね。
しかしそうせずに、あえて自ら軍の指揮も取らなかったのは、落盤で亡くなった指揮官とその部下たちへの信頼を貫いてのことだったと思います。
そしてなにより、息子ザイアンの仇をティグルとの一騎打ちで取りたかったんでしょうね。
当然負け戦になる可能性も彼には見えていたはずですが、エレンをかつて射った頃から格段に成長したティグルに額の中心を撃ち抜かれてしまいました。
ティグルがエレンと出会ってから成長したのは、弓の技量ではなく、胆力やその精神の成長だとよくわかる回想シーンの挿入は良い演出だったと思うし、天を見つめながら息を引き取るテナルディエも、この世界観の中での一人の兵(つわもの)の姿を感じさせて、とても良かったと思います。
多くの人にとっては悪鬼だったかもしれないが、悪ではない彼の死に様に戦記ものの面白さを感じました。
エンドを迎えたパートのティッタちゃんのぷくぷく焼きもちや、ミラのティグルを想い、天を見上げるところも可愛く、余韻に溢れた締めくくりに続きが見たいと思いました。
MF文庫Jアニメ化作品に新しい可能性と新たな期待感を持たせてくれた原作者さま、佐藤監督、そしてスタッフの皆様に感謝したいと思います。
魔弾の王と戦姫。面白かったです!
TB http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-3323.html
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COMMENT
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No.731
原作既読ですが、二期をやるとなると2クール必要だと思いますし、メインヒロインとして目立つ扱いをされたのがエレンだった一期とはまた違った流れになるので、ティグルの記憶云々あってストーリー的には面白くても、制作に踏み出すのはむつかしいのかもしれませんね。
投稿者:甘エビ 2017/03/04 (土) 10:37
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最終回 第13話 広がる世界 公式サイトから失意のどん底にいるティグルに、エレンは戦いを放棄することも 1つの手段だと語りかける。それでも戦士の誇りは持ち続けるというエレンに、ティグルは自分にも意地があることを思い出し、心を奮い立たせるのだった。翌日、ブリューヌ王国宰相ボードワンがティグルの元を訪れた。ボードワンは一刻も早く、レギン をブリューヌ王の元に連れて行くことを進言する。だが、追い詰...
ぬる~くまったりと 2014/12/30 -
魔弾の王と戦姫 第13話『広がる世界』 感想(画像付) 最終回もロリ戦姫オルガちゃんは登場しませんでしたー。 出番無いのは分かってましたけどね(^^; ちょっとくらい見せてくれてもいいのにね! 失意のどん底にいるティグルに、エレンは戦いを放棄することも1つの手段だと語りかける。 それでも戦士の誇りは持ち続けるというエレンに、ティグルは自分にも意地があることを...
空 と 夏 の 間 ... 2014/12/28
No.730
第2期ってやらないのかな?
原作はけっこう続いているのに・・・