2015
01/17
土

Gセルフは泣いているか。
姉と弟という関係をいきなり突きつけられたベルリは大ショックでしょうね。
アイーダに一目惚れして、ここまでついて来てカッコ良いところも見せたかっただろうし、戦士として有能であったりするしっかりした男というアピールに無理してたところも有るんじゃないでしょうか。
それが好きな女の子から、恋人殺しの弟と表現されては居た堪れない気持ちになるのもしょうがないですね。
マスクのガランデンが現れたことを聞き、勝手に出撃したベルリ。
伝説のガンダムか!?と言われながらも、そのYG-111Gセルフのツノは垂れ、うつむきビームサーベルを振るった姿は、行き場の無いベルリの気持ちを表すかのように泣いているように見えました。
こういうパイロットの感情をMSの動きで表現するのは、俗に言うロボットもの好きにはたまらないシーンですね。
このままベルリが、哀・戦士になりはしないかと心配になりますが、宇宙網からGセルフによる網とMS寸断までの絵コンテは、富野監督らしい秀逸さを感じました。
しかし、惜しむらくはアイーダの弟は人殺しになってしまったとGセルフに認証装置を仕込んだ人たちに訴えるシーン。
憧れの人を恋人と表現し、その罪深さと怒りがより相手に伝わるようにしたと思いますが、弟であるベルリにこれ以上レイハントン家復活とか大人の事情や願望を向けさせないように、姉として彼を守ったように思います。
だが、横で聞いているベルリには恋人殺しの弟というのが突き刺さってしまいましたね。
この辺りのアイーダのセリフをはじめとした脚本の流れは、強烈でもあるし、視聴者にアイーダの想いが誤解されかねない尖りかただったと思いますが、もし故人である脚本家の星山氏が富野監督の横に居たら、もっとソフトに表現深く手直ししてくれたんじゃないかと感じました。
Gレコをここまで見てきて、つくづく富野監督はガンダムを戦わす事にかけては優れているが、脚本を書くのは大変な想いをしながら書かれてるんじゃないかと思ったりします。
何度も書いたり消したり、消しゴムの跡が紙を黒ずませるまで考えたり書き直されたりしてるんじゃないでしょうか。
そんな情熱と熱量をこの回のとても良かった戦闘シーンと、けして上手いとは思わなかったキツいアイーダの台詞運びから感じました。
個人的な受け取り方に過ぎないのかもしれませんが、出来不出来の両方が出た事が、アニメ作りにかける富野監督の熱と若さを感じさせた、とても面白い回だったと思います。

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